« さあ明日から | Accueil | 臨床心理学演習(MC)1-1 »

15 avr. 2004

成績表を見た後の落ち込む心

Cogn Ther Res 28(2): 209-227, 2004.
Abela JRZ, et al.
The use of negative events to prime cognitive vulnerability of depression.
hopelessness theory; depression; priming; specific vulnerability

ネガティブな出来事が起こった時の気分(の個人差)を説明するための仮説として,素因-ストレス理論(diathesis-stress theory)がある。おおざっぱには,もともとネガティブな気分になりやすい(特性)を持った人が,ネガティブな出来事に遭遇する(ストレス)と,そのような気分が引き起こされる,ということ。一般的な理論であって,時間的な変化があるかどうかを調べた研究は多くない。

そのような素因のひとつとして,「帰属スタイル」(~の原因はこれだ,としがちな傾向)がある。

この理論を実証的に検討した。
試験の成績表を見た直後の抑うつ気分は,成績と帰属スタイルがそれぞれ影響を与え(主効果),
その4日後の抑うつ気分は,成績と帰属スタイルの交互作用が影響を与える(交互作用)。

素因-ストレス理論は,ストレス出来事の直後にはあてはまらない。


info.
nonclinical student sample(N=93)
Questionanaire; Non-Group type
hierarchical multiple regression analysis

Journal's site

|

« さあ明日から | Accueil | 臨床心理学演習(MC)1-1 »

02. MIND 【心】」カテゴリの記事