臨床心理学演習Ⅰ(学類)1-5
前回,課題・条件を被験者間で割り振るデザインだったので,今回は被験者内デザインの論文を読みました。不安における注意バイアス,潜在記憶バイアスです。その論文では,実験に使用した2字からなる漢字脅威語の例が挙げられていなかったので受講生のひとりに聞いてみたところ,「除籍」。たしかに脅威語ですね。
受講生のみなさんの論文読み取りペースが少し速くなってきた感じ。論文にはしっかりした「枠組み」があるので,それが守られていれば枝葉末節の知識が特になくても,論文の「イイタイコト」は理解できるので,本を読むより好きです。でもそういうことって,なかなか意図しないと難しい;つい,最初に書いてあることから順を追って読みたくなり,理解がおいつかず,途中であきらめてしまいがちです。それってもったいないことですよね。
いまどきの大学生には(大学生には限らず,オトナには)本を片っ端から読めというよりも,大意をつかむトレーニングが必要じゃないかと思います。
今日感じたのは,グラフを使って結果の解説をすることはできたとしても,論文に書いてある考察がどういうイミなのかはわかったとしても,それがいったいどういうことなのか友だちに教えるように説明してみる,ということが難しいらしいこと。日常生活レベルで考えるとどういうことなのか考え直してみることは「心理学」の有用なトレーニングになると思いました。意地悪して今後毎回聞いてみよう,か。
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