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18 mai 2004

記憶は確かなのに時間が経つと解釈が変わる

臨床心理学研究において、そのメカニズムについて議論されるときよく出てくる概念に、「バイアス」がある。多く論じられているのは注意バイアス、記憶バイアス、解釈バイアスなどである。それから、「対処行動」自体も、考えようによっては行動バイアスと捉えることもできる。どのようなバイアスが、いつ、どの程度生じるのかについて様々な検討があり、様々な結果が示されており、決着はついていない。しかし結果としてバイアスが存在することは疑いない。

社会不安傾向の高い者、低い者に対して実験を行い、記憶バイアス、解釈バイアスの影響について検討した。
ポジティブなシナリオ、ネガティブなシナリオ、ニュートラルなシナリオを読んでもらい、直後、および48時間後に記憶課題(シナリオに含まれる「事実」を思い出す)、および解釈課題(シナリオに含まれる「なぜなら...」を思い出す)を行った。

記憶課題においては、社会不安傾向の高低の群間差は認められなかった。
解釈課題においては、1)シナリオの種類にかかわらず高不安傾向者はポジティブな解釈をせず、ネガティブな解釈をする、2)ネガティブなシナリオをよりネガティブに解釈する、3)高不安傾向者は48時間後の解釈は、よりニュートラルになった。

ややこしい話しですが、要点は以下の通り。
記憶の正確さ自体には違いはないが解釈に偏りがあること、
直後よりも後で解釈のバイアスが顕著になること

Journal's abstract

Behav Res Ther 42: 155-171, 2004.
Brendle JR & Wenzel A.
Differentiating between memory and interpretation biases in socially anxious and nonanxious individuals.
Social anxiety; Memory bias; Interpretation bias; Cognition

nonclinical student analogue study;
Experiment, Group-type;
ANOVA

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02. MIND 【心】」カテゴリの記事

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