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18 mai 2004

自己非難と自己安心

「自分を非難すること」や抑うつと,「自分を安心させること(self-reassuring)」の関係はどうなっているのか。

246名の女子学生が質問紙によって調査された。
「自己非難-自己安心」尺度は主成分分析によって3成分に分けられた;「不十分な私」「安心できる私」「嫌いな私」。
「自己非難攻撃機能尺度」は2成分に;「自己改善・修正機能」「自己迫害機能」。

抑うつを説明するためにこれらの主成分得点を用いて階層的に重回帰分析を行い,パス解析を行ったところ,(パス図を言葉で説明するのは難しい...),
抑うつに対して,「嫌いな私」が正の(β=.29),「安心できる私」が負の(β=-.27)影響を与えており,それらの「~な私」に対して,
「自己改善・修正機能」は,不十分な私,安心できる私には正の(β=.22, .17),嫌いな私には負の(β=-.09),「自己迫害機能」は,不十分な私,嫌いな私には正の(β=.54, .85),安心できる私には負の(β=-.57)パスがそれぞれひかれた。これらの機能が直接抑うつに影響を与えているわけではなかった。

自分を責めることは,自分は不十分/自分のことがキライという気持ちを導き,抑うつ気分につながる。
自分を変えようとすることは,自分は不十分であるという気持ちとともに自分に対する安心を導き,この安心が抑うつ気分を軽減する,という流れになっているようである。

この結果から考えられることは,自己非難といっても「不十分感」が前面にある人には自己改善・修正を試みると効果がありそうだが,「嫌い感」が前面にある人,「自己迫害的」な人にはやや異なるアプローチが必要であろう,ということ。

reassuringの意味,というか訳が微妙です。安心か,保証か,自信か。ポジティブに捉えられる,好き,と自分に思えるということなのですが。

British Journal of Clinical Psychology 43(1): 31-50, 2004.
Gilbert P et al.
Criticizing and reassuring oneself: an explanation of forms, styles, and reasons in female students.

Journal's abstract

Nonclinical student sample, female(N=246);
Questionnaire, Non-Group type;
principal-component analysis, multiple regression analysis

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02. MIND 【心】」カテゴリの記事

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