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12 mai 2004

扁桃体損傷は「擬人化」の障害をひきおこす

私たちは,雷が鳴ると空が「怒っている」と感じるし,パソコンがクラッシュすれば「意図的なサボリ」を感じたりすることがあります。これらは「擬人化・人格化」(anthropomorphizing)と呼ばれる心の働きです。

両側の扁桃体に損傷を持った患者さん,SM(有名な患者さんです!)は,ビデオフィルムに出てくる,動きを伴う一群の幾何図形(...ってなんのことかわかりにくいでしょうけど;HeiderとSimmelのfilmを使っています)で,損傷のない人々や,別の損傷部位を持つ患者さんたち(前頭葉眼窩部損傷)には感じられる「人っぽさ・生き物っぽさ」をまったく感じられなくなりました。メカニズムとしては,「知覚された刺激が情動的な反応をトリガーしない」ということが考えられます。


著者らは,「社会的文脈」を感じられない,という論点を切り口にしているようですが,そうなのかなぁという疑問。
animacyやagencyの知覚の問題とか,「心の理論」の基礎にあると考えられている,意図の検出といった問題,という見方もできると思います。


PNAS 101(19): 7487-7491, May 11, 2004.
Heberlein AS & Adolphs R.
Impaired spontaneous anthropomorphizing despite intact perception and social knowledge.

Neuropsychological; single case study + camparative (vs. OFClesion N=8)


Journal's abstract

Heider & Simmel film (のデモが見られるのはここなど)

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