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11 juin 2004

ボーダーコリーRicoくんの単語学習

Scienceの記事。200語覚えていて,なおかつ,新しい単語を一回聞いただけで理解し,覚えるらしい(Fast mapping)。
ヒトの赤ちゃんが言葉を爆発的に覚えるメカニズムと共通かもしれない。

ヒトが話す言葉(音声単語)と,モノ(おもちゃなど)との対応関係がついている,ということ。

生まれてからずっとペットとして飼われていて,(よくあるように)あれを取ってこいとご主人様が言うと,ちゃんと持ってくるように育てられていたRicoくん。
このRicoくんの賢さが,有名な「賢いハンス」効果ではないことを確認した後に,

今度は,新しい単語を聞いて,新しいモノを持ってくる(新しい音声とモノとの対応)というセッションが行われ,休憩後テストすると,7/10セッションで「正解」した。この新しい対応を学べる機会は,この日だけだった。

4週後,再度テストすると,3/6セッションで「正解」した。
この「覚えのよさ」は,ヒトの3歳児なみという。

論文の著者らは,シンプルなルールによって,この"fast mapping"がなされているという説を展開している。
1) モノにはラベル(名前)がある,ということがわかる,
2) 一般的な学習規則,排他的学習(#この意味は僕は知らないのだけど#)ができる,
3) 知識(単語=音声とモノの対応)を記憶できる。

Science 304, 1682-1683, June 11 2004.
Kaminski J, et al.
Word learning in a domestic dog: Evidence for "fast mapping".

Journal's abstract

#あくまでも,「単語」と「モノ」の対応学習が速くできる,という話。

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