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08 juil. 2004

遂行機能は何因子が妥当か?

DEX(遂行機能障害の質問表)を大学生270名に施行して確認しよう,という演題を高次脳機能障害学会に出しました。

遂行機能とは,目的をもった活動を担う機能であり,有目的な行為を実際にどのように行うかということで評価される。すなわち,この機能には,発動性ないしは目標の設定と行動の開始,計画の立案,計画の遂行,自己検討ないしは自己制御などの能力が含まれている(鹿島・加藤・本田 1999)。

これを質問紙で測るものとして,BADS(遂行機能障害症候群の行動評価)に含まれるDEXがある。

原著者らの因子分析では,「行動」「認知」「情動」の3因子(遂行機能障害患者に対する第三者の評価),
その他健常者(自己評価)を対象とした因子分析では5因子が抽出されている。
しかし,いずれもサンプル数が少なく,因子構造も一致しておらず,さらに大学生を対象とした研究はない。

ご存じの人はご存じの通り,因子抽出法や回転法を変えたり,因子数もいろいろ変えたりしてやってみました。因子分析の最終決定は「解釈可能性」でして...今回得られたデータからは,4因子解が妥当であると判断しました。因子名としては「行動の抑制不足」「計画性・持続性のなさ」「おちつきのなさ」「判断力不足」です。

他にも同時に取った尺度とかあるのですが,この演題では因子分析だけにしました。
日常生活におけるセルフコントロールは,遂行機能という「能力」的な要因と,たとえば「誠実性」や「完璧主義」といったパーソナリティ要因と,どちらで(もしくは両者のどのような比率で)うまく説明できるのか,みたいなことに興味があるのです。去年は実験で,今年は質問紙で,というモクロミです。科研費による研究の一部です。

詳細は,学会で(たぶん演題は受理されると思うけどな)。でもこのblogをごらんの方々のほとんどは,高次脳機能障害学会には行かないんだろうな...これを機会に,学会員になりませんか?なんてね

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