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15 juil. 2004

欺く他者の動作を見抜く

欺く他者の動作を見抜くときの脳活動は・・・
☆この記事を読んだところで、他者の欺きを見抜けるようになるわけではありません。
あたりまえのことですね(笑)☆

役者さんが、箱を持ち上げるところを撮影したビデオを被験者は見ます。
箱の重さは、1, 6, 12, 18kgの4種類。
条件は2つあり、
(例として)18kgの箱を本当に持ち上げる真条件、
18kgの箱を軽々と(あたかも1kgの箱のように)持ち上げる偽条件で、
被験者の課題は「役者は本当にその重さの箱を持ち上げているのか、重さを偽って持ち上げているのかを判断する」というものでした。これを見抜く手がかりは、役者さんの非言語的な身体動作のみです。

まず、被験者の反応に関わりなく、真条件のビデオを見ているときと偽条件のビデオを見ているときの脳活動を比較すると、偽条件で右上側頭溝(STS)および頭頂側頭接合部の活動が上昇していた(1)。

「ウソだ」と判断したときと「ホントだ」と判断したときの活動の違いを調べると、ウソだと判断したときに、両側の扁桃体、前部帯状回吻<フン>側部(※吻側とはくちばし側、つまり前方)、上側頭回、眼窩前頭回外側部の活動が上昇していた(2)。

(先行研究との対比から)このうち、役者さんが意図的に偽っている、と感じたときのみに活動が見られたのは、帯状回前部と左扁桃体であった(3)。

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偽りを意識上で見抜けようと見抜けまいと、脳活動としては真の動作と偽の動作を「見分けて」いるという(1)の結果がまずへぇーという感じ。微妙な身体動作の違いがそのような脳活動の差を生むのだろう。でも必ず偽りを見抜けるわけではなかった。

(2)(3)の結果の違いは、スムーズには理解されないかもしれない。
先行研究では、「役者さん自身が」ウソをつかれているという条件があり(持ち上げる前に、本当は18kgの重さなのに「この箱は1kgですよ」と教示される、のように)、これと、今回の「役者さんがウソをついている=(被験者自身が)ウソをつかれている」という条件の比較から、(3)の結果が導かれている。
結局、これらの領域の活動は、自分に対して(偽る)意図が向けられたことの検知、およびウソをつかれたことによる情動的反応に関与している、と結論づけられている。

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上手にだまされ続けていて、ある瞬間にはっと欺かれていたことに気付くような、ひらめき的にやってくる事後的な・反省的な「見抜き」はどうなんですかね。

J Neurosci 24(24): 5500, June 16, 2004.
Grezes J et al.
Brain Mechanisms for inferring deceit in the actions of others.
social perception; nonverbal behaviour; deceptive intention; amygdale; emotion; functional magnetic resonance imaging; fMRI

Journal's abstract

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