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18 nov. 2004

心理臨床に必要な神経心理学的知識

「心理臨床の実際」という授業の一講義。

こっちが知りたいくらいだが...

1. 他者のふるまいや心理を,脳のしくみで説明する視点がある

2. 「心」をうみだすのは脳である

3. 神経心理学は,脳と心の対応関係(not因果関係)を研究している

4. 心はいくつかの「モジュール」からなる複合体である

5. 脳もまた,いくつかのモジュールからなるネットワークである

6. (4.5.から)単一モジュールが選択的にダメージを受ける場合がある

7. 単純な並列ではなく,階層性も有している(低次入力→高次→低次入力)

8. 心理臨床で問題とされそうなのは,比較的高次な連合野の機能である

9. 脳損傷の影響で,直接的にand/or間接的に心理的困難を引き起こすことがある

10. アセスメント→見立て→介入・援助,という一般的な心理臨床の流れと同様に,
  神経心理学検査→メカニズム→認知リハビリテーション,という流れがある

11.(脳の損傷がない場合でも) 「個人差」は脳-心ネットワークの違い
  (モジュールの活動量か,複数モジュール間の結合の程度など)を反映している
  かもしれない

12.いまどき,「脳(生物学的な・神経科学的なこと)はちょっと...」などと敬遠していられない
  かもしれない

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