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18 févr. 2005

臨床心理学演習I(学類)3-8

「シャイネス」と「社会恐怖」(と他の精神疾患)はどういう関係になっているのか?

今年度のこの授業,最終回。

泉水さんの担当で,

Behav Res Ther 41: 209-221.
Heiser NA et al.
Shyness: relationship to social phobia and other psychiatric disorders.

でした。


同一のサンプルを対象に質問紙で測定し,直接的に比較検討する

仮説
 1) 社会恐怖とシャイネスは完全に区別できる
 2) 社会恐怖とシャイネスは本質的に同一
 3) 社会恐怖は重度のシャイネス
 4) 重複はあるが,シャイネスは広範囲

χ2乗検定と相関をあれこれ駆使して分析した結果,
 仮説4) をもっとも支持する結果であった。

(I軸orII軸)精神疾患によってシャイネスが高まるか,
シャイネスであることが(I軸orII軸)精神疾患罹患の可能性を高めるかもしれない
  ここでいう I軸-気分障害,不安障害
        II軸-回避性,自己愛性,妄想性,分裂型人格障害

# 「なぜχ2乗をたくさん使って,分散分析や重回帰分析をしないのか」という質問が出ました。
 -> たぶん研究目的上,「頻度」が問題になっていて2X2の分割表分析をするのがベターなのでしょう。

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この演習では一年を通して,雑誌論文を
 日本語論文11本,英語論文を16本(うち受講生負担は,英語論文2本担当)読んだことになります。
授業のデザインとしては自分のねらい通りでしたが,彼らの感想はどうなのだろう...
「打ち上げ」が企画されたので,そこできいてみよう。

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