『論理表現のレッスン』に学ぶ
~ほとんど福澤先生へのお返事形式です~
年末に送っていただいたのに,お礼や感想もお伝えせずにおりましてすいません。
ずーっと,80~90%ほどの「師」走状態が続いておりましたのと,
そして「議論のレッスン」「論理表現のレッスン」の著者である先生への
お手紙はことさらに,緊張するためであります。
このblogも時折はご覧いただいているようですので,公開形式で。
特に興味深く拝読しましたのは,6章以降の
「論証の妥当性・推測力・健全性」と,「論証の評価」のところです。
主張と根拠のペアを見ても??なことはままあることで,
根拠の信頼性評価の箇所や,主張・結論導出の関連性の箇所などに引きつけられました。
とっても勉強になりました。
少なくとも私は大学時代に,こういった事柄は誰からも教わることがなかったので。
以前,「議論のレッスン」は学部1年生の授業で使いましたとお伝えしましたが,
「論理表現のレッスン」はもう少し上の学年の,多少は経験値をかせいだ,
学部後期課程の学生さんたちに読んでもらうのがよさそうですね。
これまたお伝えしましたが,
認知療法や理性感情行動療法にもつながりそうです
(「論拠」の明示と信頼性を問うこと)。
そして,60ページからの「専門家の...」は苦笑でした。
私は,実はあまりシンポジウム(さらにその質疑)には参加しないようにしていました
(それは,テーマ的に関心が薄いという場合もあるし,
議論自体の時間が足りなくなって尻切れトンボのようなことも多いし,
議論がかみ合わない・表面的なことが多いし,
といったことを何度も経験してしまったからかもしれません;いわば「学習性無力」です)
ですが,その帰納的推論が次のシンポジウムでもあてはまるかどうかは定かではないわけで,
(「専門家」のセンセイ方も福澤先生のこれらの本を読まれることを期待して)
(白熱した議論があることを期待して)
(もしかしたら自分もしゃべることがあるかもしれないし)
ちゃんと出席しよう,
と
(やや,おかしなところかもしれませんが)モティベートされました。
ところで(ここからはこのblogを読む方々への付加的・サービス的トリビアですが)
福澤先生は,ご専門領域のゆえか,
アナウンサーのような,明瞭かつさわやかな,流れるような語り口です。
少し離れたところにいても,すぐ先生とわかります。
...うらやましいです。
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