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12 juil. 2005

apraxiaのレクチャー

1時間ほど,講師をしました。

失行症を「講義する」うえでもっとも重要な点は,

「○○失行」という症候名にこだわらず
(というか無視して;皆言っていることがバラバラだから),
入力と出力の組み合わせパターン(条件)ごとに検討してその結果を提示すること,
組み合わせパターン(条件)間の成績の相違に着目すること。

=出力としての行為のみを取り出して考えることはできず,
 失行を研究するとは,脳全体のしくみを研究しているようなもの。


ということを再確認しました。

 ・行為のカテゴリー
 ・入力と出力の関係,検査条件
 ・責任病巣(Liepmann, Geschwind, Heilman)
 ・認知神経心理学的モデル
 ・最近のイメージング研究(物品使用のみ)
 ・着衣「障害」,構成「障害」

1時間ちょっとで,盛りだくさん。

...(準備している段階で)けっこう忘れていること,多かったな...
Liepmannの垂直・水平図式なんて,絵だけでは説明できなかったかも。

必要な経験,でした。機会を与えてくれた方々に感謝です。

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10. For-the-SEARCHER 【鏡】」カテゴリの記事

Commentaires

コソコソ… 参考にさせて頂きます。
偉い先生方が言っているのを時々耳にするんですが、
「この症状を失行と呼んでいいか?」みたいな議論ていうのは,どれくらい意味があるんでしょうかね?
僕のような若造にはわかりかねるのです。

Rédigé par: kob@kyoto | le 15 juil. 2005 à 01:13

「失行と呼んでいいか」は2つの意味に取れますね。

まず,
neuropsychologicalというよりneurologicalには問題になるんじゃん?(「肢節運動失行は失行か」系議論)
「高次」脳機能障害とみるか,(低次)運動機能障害 and/or 麻痺の不全型とみるか。
そういう診断的観点からの「偉い」医師的な先生方からのご発言かと。

次に,
失行は純粋に行為の障害であり,その他の原因に帰せない,というドクトリンに縛られちゃってるということでしょう(「観念性失行は失行か」系議論)。
そこからたとえば,
物品の認知にも問題があるから,その症例の物品使用の困難は「失行」じゃない,みたいなことが議論され始めたりするわけです。
解決策としては,「症状そのものが失行的であることが確認されれば,背景にあるメカニズムは抜きにして失行症と呼ぶ」ようにするしかないな
(だからこそ,観念性失行とか観念運動性失行というメカニズムを含むような名称は無効化して忘れるべし,と私は述べているわけであります)

診断と治療が主眼な先生方サイドにとってはそれなりに意味があり(でも決してなんらかの結論が出るということはないだろう),
メカニズム解明が主眼なわれわれサイドにとっては意味がないに等しい。


偉い先生方のお目にとまらぬよう(まあ大丈夫だろう),
ヒソヒソ声でつぶやいてみる。

Rédigé par: mochi | le 15 juil. 2005 à 13:07

そうなんですそうなんです。納得いたしました。
僕が耳にしたのは後者(「観念性失行は失行か」)的な議論だったです。
誰かが提唱しないとアカンですよ。「観念」て何やねん、やめようや、とか。(関西人でなくてもいいのですが)

Rédigé par: kob@kyoto | le 15 juil. 2005 à 16:27

> 誰かが提唱しないとアカンですよ。「観念」て何やねん、やめようや、とか。

誰かって...
期待してるよ,なんなら9月に。
おいらは今回(というか最近数回は)「遂行機能」班ですからね。

「観念」ちゅーのがアカンねん
くらいの脚韻は踏んでもいいかも。

Rédigé par: m0ch1 | le 15 juil. 2005 à 18:51

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