先生はえらい
内田樹先生の『先生はえらい』
...内田センセイは,えらい。こんなおもしろい,謎めいた本を書くなんて。
かなり随所にちりばめられた傍点部分(著者による)のうち,
私的に厳選して,(お断りなく)フレーズ引用しておこう。
・ 師弟関係も本質的には誤解に基づくものです
・ 学ぶというのは有用な技術や知識を教えてもらうことではありません
・ 自分がこの世界でただひとりのかけがえのない存在であるという
事実を確認するため(に私たちは学ぶのです)
・ 完全な等価交換というのは,交換の無意味性,あるいは
交換の拒絶を意味(します)
・ (対話は)理解に達すると終わってしまう
・ 理解に達することができないという宙づり状態をできるだけ延長すること
・ コミュニケーションはつねに誤解の余地があるように構造化されている
・ 謎めいたパッセージ
・ 先生は実際に卓越した技術や知識を持っている必要はありません
・ 人は知っている者の立場に立たされている間はつねに十分に知っている
・ 謎から学びを取り出すことのできる知見は学ぶ人間の数だけ存在する
なお,「(フツーの意味の)面接・口述試験・口頭試問」を受けるという諸君や
彼らを指導をする立場にある人々は,
120ページから考慮すべき重要な事柄が書かれているから,読んだ方がいい。
ほんとに傷つくんだよ,そこに書かれているとおりだ!
Antenne内の巡回先↓
「内田樹の研究室」
日々繰り出される,この文体にも憧れてるんですよ,先生。
私自身,文章に魅了されるという経験も,そうそうあることではありません。
先生は,エライ。
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