臨床心理学演習Ⅰ(学類)2-1
Effects of suppressing neutral and obsession-like thoughts in normal subjects: beyond frequency
『健常被験者群におけるニュートラル思考と強迫観念様思考の抑制効果』
という論文。
伊勢さん担当。
「白クマ実験」に代表される思考抑制に関する研究では,
抑制するとむしろ思考頻度が上昇する,
抑制後の期間に思考頻度が上昇する(リバウンド)などが指摘されている。
・個人に関係する,「望まない」侵入思考を扱う必要性
・侵入に関する不快感,評価の変化
などを問題として,実験が行われた。
87名の大学生を
(抑制あり OR 抑制なし)×(ニュートラル思考N OR 侵入思考I) の4群にランダムに割りふり。
抑制あり群はターゲット思考の抑制あり
ニュートラル思考群のターゲットは「白クマ」,
侵入思考群のターゲットは個々人にとってもっとも「やっかい」とされた侵入思考
(ROIIの中から選定)
period1(baseline) - period2(抑制あり/なし) - period3(monitoring)
結果
・思考頻度(全periodにわたって) N>I。
period1→2,period2→3にかけて全般に思考頻度減少(=リバウンドなし)
・抑制の成功度 N<I
抑制の失敗(侵入)へのいらだち N>I
などなど...
考察
「抑制」は,自然な馴化(思考頻度の減少)を干渉・妨害するようなはたらき?
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