臨床心理学演習Ⅰ(学類)2-2
Experience and appraisal of worry among high worriers
with and without generalized anxiety disorder
『全般性不安障害の有無による心配の経験と評価』
の比較。
落合さん担当。
重度に「心配性」の人は,全般性不安障害(GAD)と診断されたり,されなかったりする。
これを分ける大きな手がかりは,「心配に対する考え方や主観的評価の違い」だといわれている。
本当か?
心配性でGADの群と,心配性でGADではない群(心配性の程度はマッチさせて)に対して
実験的に「心配してもらって」
(「↑では,これから5分間,あなたが心配に思うことを心配し続けてください」)
その前後に注意集中課題を施行し,どれくらい「心配が影響するか」「心配に対する評価など」
をみた。
結果
1)心配は否定的思考の制御を低下させる(特に,心配期間の後)
2)GAD群は,心配の制御が著しく困難
3)GAD群の不安は,激しく短い心配経験によるらしい
4)心配に対する否定的な信念は,GAD群に特有である
...とまとめられました。
# 「心配しろ」って教示されてもなぁ...自分はできないんじゃないかなぁ...
と思ってたのですが,できる,という人もいるらしい。
みなさんも,ご自分のお好みの「心配」を5分間,
みっちり心配してみてください。
(ちなみに今僕は,学会発表のポスター作りが完了するか心配ですが,
心配しすぎるというよりは,ことあるごとに「逃避」行動に移り心配を回避しています;
全然心配が続かない...こういうときは心配が続いた方がよいのでしょうか,ある程度)
# 結果で,どうもやっていることがカイ二乗検定なのに,
記述に「主効果」とか「交互作用」とか書かれているのがひっかかった。
そんなんありか。
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