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15 sept. 2005

臨床心理学演習Ⅰ(学類)2-3

Inhibitory Difficulties and Anxiety Sensitivity

『抑制困難と不安感受性』

原さん担当。

Anxiety sensitivity(不安感受性)の高さが,情報処理のバイアスを生じさせるということは
あれこれいわれているが,それを同綴異義語・同形異義語(homograph)を用いた実験で検討。

「ASの高い人は,(同綴異義語の)パニックに関連する方の意味を適切に抑制できるか」
「ISIが100msのときと850msのときでは結果が異なるか」

ASIという尺度で,高AS群と低AS群を設けた
...実験手続きなどはややこしいので省略します...
(Gernsbacher's inhibition paradigmの改変版)

反応の正確さに関しては,群間差なし。
潜時の分析で,
高AS群は,
 パニック関連の意味を含む同綴異義語で終わる文章を提示され,
 ISI=100ms条件のときには,その脅威的な意味を抑制しにくい。
つまり自動的な解釈がなされてしまうのだろう。

考察では,social phobiaとPTSDにおける結果との比較もなされていました。

 # 発表者は「課題がおもしろい」という感想を記していました。
   日本語でできるかどうか。ひらがなでやるんだろうけど。
   ぜひ自分で確かめてみてはいかが?(そそのかし)

 # もっと質問攻めにして発表者を苦しめるように
   教育的指導を入れました。今年度は控えめな紳士淑女が多いようで(笑)
   発表内容について何かを議論することは,
   発表者のためでもあり,質問者自身のためでもあります。
   ★簡単に質問するためには,疑問をただぶつけるのではなく,
    "'無知な人のふり'をしている"かのように"演じる"ことです。
    ...多少の「知ったかぶり傾向」は,議論をするうえで有用です。
   
 # 後で気づいたが,今回は全員出席でしたね!!


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