臨床心理学演習Ⅰ(学類)2-4
Chronic Worry as Avoidance of Arousal
『覚醒回避としての慢性的心配』
畑中さん担当。
心配傾向の高い人は,
言語的思考を行うことでネガティブイメージ=情動を回避している,
という説がある。
心配傾向によって被験者を高群,低群に分け,
両耳分離聴課題で,
一方の耳にシナリオ(心配イメージ,中性の2条件)を,
他方の耳に単語を提示し,
その間,皮膚電気反射および皮膚温を測定し,
後に単語再認課題を実施。
仮説は,
・心配シナリオ時に,低心配群の生理的反応が↑,高心配群↓。
中性シナリオ時に,低群=高群。
・心配シナリオ時に提示された単語は,高心配群の単語再認率がよい。
中性シナリオ時の単語は,低群=高群。
で,結果は
第一仮説は,支持されず(交互作用なし)。
第二仮説は部分的に支持(高心配群は心配シナリオ時に提示された単語の再認が良い)。
*
慢性的chronicということと,質問紙での高心配はイコールではないのではないか,
という発表者の指摘は鋭く正しい。
今日は出席者からよく質問が出てました。
教育的効果なのか,偶然の効果なのかは,
「反復測定で」様子をみますです。
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