グライスの協調の原則,4つの格率
またはトラックバック/コメント削除基準。
冬休みの読書,
「日本語語用論のしくみ」読み始めました。
前から少し,プラグマティックスに興味がありまして。
52ページから,
グライスの協調の原則,4つの格率というくだりがあります。
協調の原則
会話の参加者は,
「会話のそれぞれの段階で,そのときの会話の目的ないし方向から要求されるように,貢献せよ」
4つの格率
A. 量の格率
A1. 必要な量の情報を発話に盛り込め
A2. 必要以上の情報を発話に盛り込むな
B. 質の格率
B1. 間違っていると思うことを言うな
B2. 十分な証拠のないことを言うな
C. 関連性の格率
C1. 関連のあることを話せ
D. 方法の格率
D1. はっきりしない表現は避けよ
D2. 解釈が分かれるような言い方はするな
D3. 簡潔に話せ
D4. 順序よく話せ
~
基本的には,メッセージの送り手として/blogの書き手としての
行動規範みたいなものと考えても,使えると思います。
さらにいうと,
おかしなトラックバックやコメントは,
「協調の原則」および「関連性の格率」の名において
削除することがありうるのです...
と,ちょっときどって宣言するのにも使えるかなと思います。
もちろん,協調性や関連性を判断するのは,本来会話の参加者双方ですが,
この場合は,受け手/読み手としての判断が優先されます。
というわけで,ここに宣言します。
~
なかなか興味深い本です。
統語論の本よりは,ずっと。
言語系で私が興味を持てるのは,
認知意味論と文字形態論と方言(論)だけです。
よくこの業界のことを知りませんが,マニアックなんでしょうか。
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