臨床心理学演習Ⅰ(学類)3-7
林さん担当。
「長すぎ。表の見方もよくわからない。英語の表現に...イラついた。」
との,発表者の感想がすべてを物語っているのかも。
*
抑うつと不安は同時に生じることが多いことが知られている。
→認知的脆弱性は,抑うつのみと関連し,不安とは関連しないのかどうか検証する必要。
認知的脆弱性(素因)-ストレスモデルはよく知られているところ。
認知的脆弱性には
・hopelessness theory(HT)による,depressogenic cognitive style
・Beck's Cognitive theory(BT)による,dusfunctional attitude
がある。
抑うつと不安の3要因モデルという考え方もあり,
・一般的苦痛因子,抑うつ特有因子,不安特有因子がある。
→これらをまとめて,3つの別々のプロスペクティブな研究で検証しよう,
というかなり壮大なプロジェクト。
*
研究は3つあり,
研究1:5週の短期間隔で測定する
研究2:2年後の抑うつ・不安の生起を面接で評価する
研究3:「中間試験」デザイン
いずれの研究においても,T1とT2で測定して,
階層的重回帰分析(研究2はロジスティック回帰分析),
交互作用項が有意か否かを検証するタイプのデザイン。
HTはCSQ,BTはDASで測定。
あとは
ネガティブな出来事を測定するNLEQ,
抑うつはBDI,
tripartiteはMASQ,
面接はSADS-L(研究2)
試験の結果の予測点と実際の点数(研究3)
*
3つの研究のすべてにおいて,
認知的脆弱性×ストレスは不安症状ではなく,抑うつ症状を予測した。
HTもBTも,どちらも同様に効果あり。
*
がんばりました。
珍しく授業の時間すべてが使われました。
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