どこが「脳」なのかさっぱりわからん
原則的に「ダメ本」はいちいちこりゃダメだとかいわずにほっとこうという姿勢なのですが。
どうして この本 のタイトルに「脳」という字が入るのか,
わざわざ心脳という言い回しをするのか,
さっぱり意味がわからない。
どなたか賢い方に「解説」してほしいくらい。
脳科学の知見?どのあたりが?
せいぜい,
(脳とか持ち出さなくても)成立している「心理」の知見の援用としか思えないんだが。
そんなわけで
「脳」という字を入れておけば,より売れるのではないか,
などといった,
「心理(私はけっしてそれを「心脳」とは呼ぶまい)マーケティング」に基づいた
操作術だったのかもしれん。
「メタファーによるだましの戦略」っつうのが46ページからに書かれてますが...
そうであれば,私もだまされました。
買って読んで損した。
ただの一箇所も得るところ,
なるほど,というところ,がなかった。
そういう本も珍しい。
*
脳にからめて「社会」を論じるってのは,比喩的な世界というか詩的な世界ですな。
そういう模糊としたものが社会に流されるというのも
(しかも著者は,別世界の研究者で,お「とうだい」の教授だけに)
↓
「脳を鍛える」系よりもいっそうタチが悪い。
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