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21 sept. 2006

臨床心理学演習Ⅰ(学類)06-2-3

Selective visual attention for ugly and beautiful body parts in eating disorders

摂食障害における,醜い身体部位および美しい身体部位への選択的視覚性注意

...を眼球運動計測で検討。

手代木さん担当。

身体像の歪みは摂食障害の主要な特徴のひとつ,
特に「外見」手がかりに選択的に注意が向く,ということが
あれやこれやの方法で既に検討されている。

しかし,本当に「注」しているのだろうか。
そこで,眼球運動(や瞳孔の大きさや瞬目)を計測することで検討してみる。

参加者は標準的体重の女性,摂食障害傾向の高低を質問紙で群分け。
首より下を写真撮影された。
19ヶ月後(なぜ19ヶ月かは不明),
実験に参加。
1)他者1の写真→自分の写真→他者2の写真を30秒間ずつ見せられ,
 そのときの眼球運動・瞳孔を測定。
2)その後,同じ写真が1分ずつ呈示され,
 「最も美しいところ」「最も醜いところ」を指摘し,10段階で評価。
※眼球運動測定前・後,評定後の3回,気分をVASで尋ねる。


結果
★ 視線
  当該部位を見ている時間の割合
   →摂食障害傾向群は自分の醜い部位を見る時間割合が大きい。統制群は-。

  凝視時間
   →摂食障害傾向群は他人の美しい部位を凝視する傾向。
     統制群は他人の醜い部位を,自分の美しい部位を凝視する傾向。

★ 気分 摂食障害傾向群で,測定後,評定後(写真暴露後)の気分がネガティブ。

★ 瞳孔サイズ 摂食障害傾向群で,自分の体を見ているとき瞳孔サイズが大きい
★ 瞬目     摂食障害傾向群で,自分の体を見ているときまばたき少ない
           統制群では逆に,自分の体でまばたき多い

ということで,

摂食障害傾向者は,自分の醜い部位に注目している
(自分の美しい部位,他人の醜い部位に注目する,
 非摂食障害傾向者にみられる"self-serving bias"がみられない)

ただ暴露(exposure)療法すればいいってことではなく,
ポジティブな部位に焦点化するのがよろしいかと。


# 「自分の醜いところ,他人の美しいところに目がいく」という結果が
   あたりまえな感じがするのは,
   私に身体イメージの歪みかなんかがあるということでしょうか。
   (もちろん,今回のは意識の話ではない,客観的な計測の結果なので次元は異なるだろうけど)

# 参加者は,「醜いところ」として太ももや尻や腹や太ももなどを挙げていたようですが,
  それ以外に「ひざ」っていうのもあったらしい。
  「ひざが醜い」ってどういうことさ...

# 参加者は女性限定でしたが,男性はじゃあどうなのか,やっぱり気になる。
  (お約束のように,摂食障害→女性参加者,の思考パターン)
  ホントに身体イメージの歪み→摂食障害→女性で多い,と考えたいのなら,
  男性ではこれとは異なる結果が得られるんだ,ということデータで
  論を補強してもよさそうなのに。

# 本日のまなびは 

   「美しいところを見よ,自分の,パーツの」

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