[楔前部 読み]検索者へ
precuneusですね。
けっこうこれだという決着のつかないところです。
たとえば『脳単』では,「ケツぜんぶ」です。
知り合いも,そう読む人が多いかと。
しかしながら,
この楔(くさび)という字を漢和辞典でひいてみますと,
音読は「セツ」と書いてあります。
(辞典によっては,「セツ」「ケツ」の両方書かれています;
「ケツ」しか書いていない辞典に出会ったことはありません。)
ゆえに私は,「セツぜんぶ」と読みます。
「キツ」と読む人もありますが,それは正しくないと思われます。
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Commentaires
我が意を得たり!
看護学校の講義をさせられることになって、
読みを間違ってはならぬと思って、
骨単を引っ張り出してきて確認していたら、
楔状骨:けつじょうこつ
と書いてあって、くらくらしてしまいました。
ずっと「せつじょうこつ」
と、読んできました。
もちろん、「楔前部」は「せつぜんぶ」
と、読んできました。
しかし。自己矛盾なのですが、
鼻腔、口腔、腹腔に関しては、
「びくう」「こうくう」「ふくくう」と読んでしまいます。
腔の字にも「くう」の読みはなく、
正しくは「こう」であるべきです。
腔腸動物は、「こうちょうどうぶつ」と読むのに、
本当に自己矛盾です。
ただ、これら単語は使用頻度が高すぎて、
自分ひとりが「こう」と読んでいては、
通じないおそれがあるので、
慣例として、「くう」と読んでいると、
自覚して使っています。
楔状骨を妥協するかどうかなのですが、
使用頻度がそれほどでもないので、
たぶん、今後も「せつじょうこつ」と読むと思います。
踵骨は使用頻度が高く、
骨単でも「しょうこつ」とふりがなされていますが、
「しゅうこつ」と勘違いしている人も多く、
「しょうこつ」といった後、「かかとの骨ですが」と、
付け加えることにしています。
Rédigé par: yasukabe | 20 févr. 2011 12:56
yasukabe さん
コメントありがとうございます。
そうなんですよね~
慣例読みを取るか,辞書的に正しい発音をするか,
悩ましいときがあります。
前者をそれは誤用だと言っても,
それを教えないと通用しなかったり。
少しニュアンスが異なりますが
「片麻痺」を
かたマヒ と呼ぶか ヘンマヒ と呼ぶか気になっています。
疾患名で訓読みすることはまずほとんどないので
そこを かたマヒ と呼ぶのは ヘン でしょー!といつも言っているのです
(けど,通例は かたマヒ です)。
とはいえ,右と左は,「みぎ」「ひだり」と読みますよね。
...自己矛盾です。
Rédigé par: m0ch1 | 21 févr. 2011 07:10