心理学方法論06-1
2限の話。
私が担当するのは<検査法・面接法・事例研究法>でありまして,
今日は全3回中の1回(年度によっては全4回になったりするので...)。
まずその3つが,それより前にならっているはずの<実験法・調査法・観察法>と
どういう位置関係・対応関係にあるか/ないかを考えてみてから。
<検査法・面接法・事例研究法>の共通点は何で,
<実験法・調査法・観察法>の共通点は何で,
前者と後者の違いはどういうところにあるのか,という話。
で,検査法。
個人差は個人間差と個人内差から考えられること,
知能検査の代表的なふたつを比較してどう考え方がちがうのか
(WAIS-IIIに群指数が導入されたとか,ちょっと知識をアップデートしつつ),
神経心理学検査(←私が担当しているからこそそれが扱われることになるのでしょう),
投影法性格検査の途中まで。
中途半端にプツッと(チャイムに合わせて)終了。
来週はその続きから。
毎年この役目が回ってくることで,
知識がアップデートされたり
あれこれ考えたりする,
案外「自分の学習」にもなっている講義なのでもあります。
「方法論」を学ぶことは,中学高校でやっていた,英語の文法を学ぶようなところがあって
(「概論」で覚える内容は,そうすると,英単語・英熟語のようなものととらえられるかな),
そういうもんなんだと頭から理解してもらうしかない部分と,
これこれこうだからこうなるんだと理詰めで考えられる部分とがあって,
その両者から,知識を(動機づけを?)activateさせる必要があるのかもね。
前者のみからアプローチしたら(たいがいの「方法論」本は紹介がメインで,そういう傾向にあるが),
絶対的に面白くもなんともないだろう。
だから本当は,論文なんかを読んで「ほらそうなっているでしょう」を見ながらやるのも
有効な手だてですが,その時間はない
→ 来年どこかの「演習」でやってちょうだい。
まっとうな演習なら,そういう要素を含んでいるはず。
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