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07 janv. 2007

もう「演技」のことで頭がいっぱい

ここ数日は「演技」ずくめ。
印象管理で自己提示/呈示で。

まあこれくらいは書いていいと思うんだけど,某氏論文のことで。

ふだんひとはどれくらいどのような演技をしているかの,
ナマナマしい記述(のKJ結果)。

で,質問紙も作ってデータも取って分析したわけですよ。
演技の動機は3種類,
演技する場面・状況は3種類,
演技は2種類 に大別されて,
それらがどーいうカンケイにあるのかを探っているわけです。
動機と場面のどっちが先でどっちが後か,苦闘しながら。
さらに,
そういった演技にかかわりのありそうないくつかの特性の高低で
グループを作り,それらの演技あれこれの関係がグループでどのように変容するか
(ロバストなところと,一方にのみ特異に現れるところと)
検討してみたり。

 *

そうするとね,まあめちゃめちゃ演技しているということになるんですな,私たちは。
かなり複雑で,計算ズクのやつを。
とてもじゃないけど
"素の自分"とか"本当の自分"なんて
言ってるヒマはないだろうと思うくらいに。
可変的自己というコンセプトがリアリティを持って感じられるくらいに。

ゴッフマンは,偉かったんだなぁ。
それなのに,
なんでもっと(日常生活の)「行為と演技」を実証的心理学的研究にしてこなかったのか
(=思うほどに先行研究がないのか),謎なんです。
いや,社会学的なのでもいいんだけど。

 *

もうすっかりリハビリ(休み中のまったり頭からの回復)完了してます。

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