心理学方法論06-3
面接法と事例研究法。
思考モードの「切り替え」ができるかどうかとか,
ベーシックな「配分」はどうかとか,
試されるところです。
ついでのつらつら駄文。
家で飲むコーヒーの豆(っていうか粉ですが)の仕入れ先
ずーっとブルックス通販だったのですが,
ここ数ヶ月はスターバックス。
i.e. プチブル的。
COFFEE PASSPORTっていう,シール貼ってもらう小冊子もあり,
BEANS CARDっていう,スタンプ押してもらうカードもあり,
どうもそれらによって行動が強化されているらしい;
スタンプとかシールに弱い自分には(両方あって)至れり尽くせり。
今朝8時台に22万アクセスに達しました。
本日は先日の入試の振替休日でありまして,
「大学構内には一歩たりとも立ち入らず,かつ,
研究と教育と学内委員会等業務に一切タッチしない日」
としておりますが。
070226[bx1]-1 false belief; false photograph; theory of mind
Testing the domain-specificity of a theory of mind deficit
in brain-injured patients: Evidence for consistent performance
on non-verbal, “reality-unknown” false belief and false photograph tasks
新しいfalse photographを脳損傷例で検討。
再来年の演習;2学期(1~3),3学期(4・5)。
070226[mz1]-1 sleeplessness; insomnia; caffeine; worry
Night-time thoughts in high and low worriers:
Reaction to caffeine-induced sleeplessness
"nocturnal worry"は不眠(sleeplessness)の付帯現象で,
カフェインを摂取するとそれらが増加する。
070226[mz1]-2 social anxiety; delay discounting
Is the delay discounting paradigm useful in understanding social anxiety?
070226[mz1]-3 trait anxiety; attention allocation; affective stimuli; female
The effects of anxiety upon attention allocation to affective stimuli
070226[mz1]-4 depression; natural course; sudden gains
Non-treatment-related sudden gains in depression:
The role of self-evaluation
070226[mz1]-5 thought suppression; negative affectivity; intrusions; experiential avoidance
A mediational model of trait negative affectivity,
dispositional thought suppression, and intrusive
thoughts following laboratory stressors
双極形容詞対ってなんだかいかめしい漢字熟語ですが,
要するに「ある形容詞」と,その反意語をペアにして一本の軸の両端に置く
という意味。
意味微分法★の基本。
ご協力いただいて予備調査は既に行っており,
ある事柄について想起される
あれこれの「形容詞」(だけではなかったけど)は収集した。
今年度予算消化的事業なのか,長期的計画的な改修なのかわかりませんが,
自宅(@公務員宿舎)の風呂と風呂釜がリニューアルされました。
半日の作業で,
・ 風呂最大辺の長さが800mm→1100mmに拡張。
・ 室内風呂釜→室外に。
・ リモコンで作動するようになった
(自動で風呂ができあがり,湯温設定もデジタルに)。
070224[bx2]-1action understanding; object-directed hand actions ; Broca's area; pars opercularis
Polymodal conceptual processing of human
biological actions in the left inferior frontal lobe
Broca野の弁蓋部というところが,多モダリティ的に=高次に概念的に
行為の理解に関与している。聴覚的にも視覚的にも。
070224[bx1]-1 FTD; personality change; acquired extroversion
Acquired Extroversion Associated With
Bitemporal Variant of Frontotemporal Dementia
両側側頭葉萎縮型のFTDで獲得性に「外向性」が高まるという3例の報告。
(「獲得性外向性」とは!そう言えばそう言えるわけですな)
提示されている仮説は面白い。
扁桃体のダメージ→対人的な恐怖や恐怖感の減少,
前頭葉眼窩部~腹内側のダメージ→社会的な面での脱抑制,
前頭葉背外側部や帯状回全部のsparing→対人的agencyが保たれる
授業もなく会議・委員会もなく誰かに会う約束もなく,
珍しくずっと部屋にいる。
先延ばししていたメールに返事したり逆に投げてみたり,
うずたかく積まれた紙たちを分類して低い複数の山にし箱に入れたりファイルしたり,
書棚の中の本やファイルの配置を微妙に換えてみたりする。
(むしろ,片付かない...)
Thought–action fusion and its relationship to schizotypy and OCD symptoms
『思考と行為の融合(TAF)と統合失調型,強迫性症状の関連』
追記しました(2007.2.24 10:33)
『東京から考える 格差・郊外・ナショナリズム』という本を読む。
著者のおふたり,東浩紀氏と北田暁大氏は1971年生まれだそうだから,
1972年早生まれの私とは,ドンピシャで同世代。
「いっこうえ」でも「いっこした」でもないおふたりであることと
(まあ,大学・大学院でも接点なんぞはまったくなかったが少なくとも数年間は
「同じ空気を吸っていた」ことになる;特に東氏は同じ「研究科」課程博修了者ですから),
渋谷,青葉台!!★,下北沢などなど縁もゆかりもある地名が
ザクザクと出てくるものですから,
ついつい購入。
今年度最後の,この実習授業。
実習自体はつつがなくスムーズに
(そりゃこちとら今年度5回目ですし,受講生の方も受講慣れしますな),
いつもより早めの終了。
性格を実験的アプローチによって検討する方法は?
というオープンクエスチョンを冒頭で投げかけるのですが,
今回はかなりスムーズに回答を得ました。
他の班との情報的交流があったりするのでしょうか。
3週前に1回目だったやつの2回目。
(ちなみに次回は,来週の水曜日;不定期でまったくもって「おまけ感」いっぱい)
投影法性格検査の続きから。
連想法・構成法・完成法・選択法・表現法などと分けて代表的なものを紹介。
(ちゃんと"実験衝動診断法"も教えましたよ;ここで教えずしていったいどこで知れようか)
ついで,質問紙法性格検査。
[全般的にとらえたい系]と[特定の状態・病理をとらえたい系]があること。
それで,検査というものに求められることとして,
信頼性・妥当性・実用性(←特にこれはここで言うしかあるまい)。
面接法=「やりとり」。verbalな/nonverbalな。
いかに先入観とか偏見とか予想とか期待が混入しやすいかも。
そこまで。
某研究会がらみで(フラワープロジェクトつながり),
モリヤにて19時開始の飲み会。電車でゴー。
地域に根ざした貢献(&研究)も重要だと思う。
人脈的拡大を目指す。
お医者さん的立場からのあれこれや,
臨床心理士的立場からのあれこれや,
作業療法士的立場からのあれこれや,
看護師さん的立場からのあれこれや,
行政的見地からのあれこれを,
うかがったり,たずねてみたり。
外部から求められる立ち位置を知る,貴重な機会。
070215[mz1]-1 anticipatory processing; social anxiety
Does Anticipation Help or Hinder Performance in a Subsequent Speech?
(ひとつめの論文:CUPのホームページのつくりはまったくいけてない)
スピーチ課題の前に,予期ピリオド(anticipation)ありとなしでは,
どうスピーチ前後の不安や自己意識や視点や認知や遂行などあれこれが変化するか,
高対人不安傾向者 vs. 低対人不安傾向者の比較で検討。
(どっかで同じようなパラダイムを経験してますね)
→高対人不安傾向者は
10分の準備時間があると
観察者視点..あたかも自分を他者から見ているような..を取りやすく(スピーチ中)なるが,
不安や,否定的な自己像を抱く程度は,ぶっつけでも10分準備があっても変わらず。
また,高対人不安傾向者と低対人不安傾向者の事後パフォーマンス評価は差なし。
今日の2限に試験があって,
昼休み中に答案をいただき。
120枚強でしょうか。
私の出題分はもう採点終わりました。○△×を20問。
40点満点で,
最高点40点(×5名)。
最低点 1点。
学力と努力と体調と運気と人生は,
人それぞれのようです。
070212[bx2]-2 emotion; valence; arousal; fMRI
Neural Correlates of Processing Valence and Arousal in Affective Words
感情語が「どのくらい自分に当てはまるか」(self-referential)課題。
感情価は眼窩前頭回,
覚醒度は扁桃体。
感情価の方はいろんなモデルが考えられているが,賦活からすると
「ポジティブ」と「ネガティブ」が独立(眼窩前頭皮質の別々の場所),
もしくはU-shaped modelがもっともらしく,
単純な双極性モデル(一本の軸の両端)は,
もっとももっともらしくない。
070212[bx2]-1 object recognition; tools; learning; fMRI
A Neural System for Learning about Object Function
新しい「モノ」はどのように「道具」になっていくかのfMRIスタディ。
novel objectsを「学習」するトレーニングの前後における脳活動の変化。
紡錘状回内側,左中側頭回後方,左運動前皮質
(カタチ,動き,操作に関連する領域)。
070212[mz1]-1 depression; lonliness
Path Models of the Relationships of Instrumentality
and Expressiveness, Social Self–Efficacy, and Self–Esteem
to Depressive Symptoms in College Students
抑うつと孤独感への(タイトルにあるような変数群を用いた)パス解析。
抑うつには自尊心が,
さらに孤独感には社会的自己効力感も大事,という結論。
instrumentalityとexpressivenessとは,
"性役割尺度"の男性性/女性性の"別称"のようなもので,
ちゃんとモデルには組み込まれていて,
社会的自己効力感や自尊心と絡んでるようです。
比喩的な意味ではなく。
朝起きたら頭が痛く,朝のコーヒーだけでは解消せず,
ノーシンを飲んで出勤する;効くかどうかは日によって異なる。
こういう頭痛は年に数回はある。片頭痛?緊張性頭痛?
午前中に「そういうシーズン的任務」をこなさねばならず,委員会。
お昼過ぎまでかかって,このわりと事務作業的任務は終了したが,
やっぱりまだ少々痛かった。
「その仕事をしたくない」がゆえの「精神的ストレス」による頭痛,
では全然なかったようだ。
(よくわかっていないから,少々的外れかもしれない;訂正すべき点を教えてくれると大歓迎)
某テレビ局某番組で,某論文を放送したことが某週刊誌に掲載され,
巷では話題になっているらしい。
その論文を書いた研究者からは,番組への「出演」「研究紹介」は断られたが,
番組は論文掲載誌に承諾を得て,研究者には知らせぬまま,件の論文を放送したという。
放送内容が,研究者の意に添わない内容であったらしいことは,もちろん推測できる。
しかし,
さて,
これはいったいどこにまずいところがあるのでしょうか?
070208[bx1][bx2]-1 primary progressive aphasia; effective connectivity; language network; fMRI
Altered Effective Connectivity within the Language Network
in Primary Progressive Aphasia
PPA(Primary progressive aphasia; 原発性進行性失語症★)者のfMRI。
iFG(left inferior frontal gyrus; Broca's area, BA45)と
sTS(left posterior superior temporal sulcus; Wernicke's area, BA39/40)との
connectivityが減弱していることが
PPA,およびその症状の程度と関連があるという。
★ PPA is a neurodegenerative syndrome principally affecting language, producing
word finding, naming, comprehension, and/or syntactic deficits.
変性性の疾患で,比較的孤立的に言語症状のみが進行増悪する病態。
気になりますわな,やっぱり。
改組再編後,初めての前期日程入試ですから
(あれこれ試験はあるけれど,これが募集人員的にメインな試験であることは間違いないから),
自分のところはもちろんですが。
おとなりさんも。
もっとお隣さんも。
あれこれ,出しているところによって微妙に異なる「難易ランキング表」の,
ちょっと上やちょっと下のところも。
例年,
昨年度(あるいはさらに一昨年度)と比較してどうこうという話になるわけですが,
今回の値がとりあえず,その参照ポイントになるわけですから。
070205[mz2]-2 video games; visuospatial attention
Effect of Action Video Games on the Spatial Distribution of Visuospatial Attention
"action video games"で視覚性の注意力attentional resourcesが高まるということを,
日常的ゲーマーと非ゲーマーの比較ばかりか,
ご丁寧に,非ゲーマーにゲームをやらせる前・後の比較も,
さらにご丁寧に,control groupには,ゲームをさせないとかゲームではない別のことをやらせる
のではなく,テトリスをやらせるという念の入れようで検証。
(関係ないけど,それくらいの慎重さは,テレビのバラエティ番組にも当然求められるだろうと思う)
学術的には,ゲームをしてるからどうこうというようなアバウトなところに関心があるのではなく,
【周辺視野でも中心視野でも,視野一面にその注意力の高まりが生じるらしいこと】
が特に重要,らしい。
070205[mz2]-1 perspective taking; observational learning; action understanding
Perspective Taking Promotes Action Understanding and Learning
視点取得によって,
行為者の目標・下位目標からなる階層的行為を観察者が学習するのを促進するはずだ,
という仮説を検証し実証。
「ただ見てりゃいいってもんじゃねえ,やっている人にはどう見えているのかよく考えながら見なきゃな」
とか,
"(板前さんなど)何か修行でもしている人に言ってやりたいような",
"でも既に親方に同じようなことを言われてそうな",
そんな連想しました。
070205[bx2]-2 gustatory; emotion; empathy; insula; frontal operculum; fMRI
Empathy for positive and negative emotions in the gustatory cortex
誰かが何かを食べている/飲んでいるときのうまそうな顔・まずそうな顔を見るときに,
味覚関連領域(島insula,前頭弁蓋frontal operculum)の活性化がみられるが,
その活性の度合いは,IRIという質問紙で測定される共感性の得点と正の有意な相関がある
(ただし"Empathic concern"を除く;"Fantasy","perspective taking","personal distress"で)。
070205[bx2]-1 error processing; conscious error awareness; fMRI
Neural correlates of error awareness
antisaccade課題で。誤りに気づいたとき,
left anterior inferior insular cortex(左島皮質前下部)の活性化。
もちろんそういうときにのみ,post-error speed-accuracy adjustmentsがなされる
(=慎重になる,つまりゆっくり正確になる)から,
そのこととも関連がある。
近頃流行してます。
だいたい,パワーポイントか服装か内容かの間接的「お問い合わせ」。
[卒論・卒業研究 発表会・口述試験 パワーポイント]編
[卒論・卒業研究 発表会・口述試験 服装]編
[卒論・卒業研究 発表会・口述試験 内容]編
いつも言っているようなことばかりですが,「お答えしてみました」。
「うまくやる」より,「きちんとこなす」ことですね。
ゆえあって(★),「神経心理学的検査・課題」についてあれこれ考えている。
多種多様な神経心理学検査・課題が開発され使用されているという状況で,
そもそも,
「どういう神経心理学検査がふだん用いられているのか」,
その実態を調査した研究は
管見の限り存在しない。
(↑そういう難しげな言葉も知っている)
そこで,
日本を代表する神経心理学的・高次脳機能障害学的専門学会誌であるところの
(私が会員であるゆえその雑誌が手元にあるという理由ですが)
『神経心理学』(日本神経心理学会),および
『高次脳機能研究(旧・失語症研究)』(日本高次脳機能障害学会・旧日本失語症学会)
のうち,
過去10年間(1997年~2006年)に刊行された原著論文にあたり,
(それより先のバックナンバーはなかったりするという理由で)
(※神経心理学研究→114本;高次脳機能研究(旧・失語症研究)→126本;計240本)
神経心理学検査・課題(知能検査含む)が用いられているとき
それを論文の本数単位でカウントして
使用頻度の高い順にランキングを作ってみることにした。
公開してみましょう。
若干の数え間違いはあるだろうが,おおまかには以下のようです。
...というファイルが,昨夜担当の先生からメール添付で送られてきた。
先週の金曜日締切で,
来年度卒業研究を行うつもりの学生さんたちから提出された書類の,
一覧表です。
14日の会議日に決めようということになっていて,その前にあれこれ考えておくように,と。
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