070502[bx1]左が右になり右が左になる
070502[bx1]-1 mirror writing; mirror reading; eye movements
When left becomes right and vice versa:
Mirrored vision after cerebral hypoxia
「鏡像書字」(鏡文字を流暢に書く)と「鏡像読み」(鏡に映った単語や文章の方が流暢に読める)
を合併した,低酸素脳症の症例報告。
あれこれの検討から,水平方向の眼球運動の異常,
特に刺激提示後100msec~200msec以降に左右が反転するらしい,
という知見。
それはそれでへぇそうなんだ,と思うわけですが,
あえて視覚の問題に帰してしまうと(タイトル通り,そういう論旨です),
「書字のほうはどうなんだ」と問いたくなります。
視覚的フィードバックが書字運動に影響を及ぼすということはもちろん考えられるけれども,
では閉眼での書字はどうなんだろう
(ざっと読むと,論文にはその結果は書いてないようなのです)。
けっこう大事な論点だと思うのに。
感覚知覚レベルの問題なのか,表象(脳内の「エングラム」)の問題なのか。
なお,(文字に限らず)対象物の左右は混乱するが,
自己身体の左右弁別に関しては問題ないようです。
また,「字」に限らず,描画やポインティング課題でも同じような左右の混乱が生じるようです。
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