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23 mai 2007

失認のレクチャー1

その前に前回の復習をしていたところ,
「もし意味記憶に障害があるのなら,失読失書にとどまらず,
 聴理解にも発話にも(つまり失語),さらには世界のあれこれの意味がわからなくなるのでは」
という質問を頂戴したので,そのあたりを少し詳しめに(いい質問するな~)。

これをメカニスティックに解決する,認知神経心理学的説明にはふたつ考えられる。
その1:意味記憶を分割する→文字言語専用の意味記憶サブシステムを構築,その選択的障害。
その2:意味のくっついていない辞書の見出し「レキシコン」を想定,その選択的障害。
後者の方が principle of parsimonyにかなっている。
(人によっては入力レキシコンと出力レキシコンを想定するが,
そうするとparsimony度はやや低下するんだけど)

その流れで物体認知へ。
眼球→一次視覚野の情報処理で,やっぱり視交叉。
片目をつぶっても右側左側両方見えるのに,
脳に到達すると右視野→左半球,左視野→右半球になるのはどんな風に。

"What is this?"→"It is a pen."
それはどうしてペンだとわかるのか(名前が言えるのか)。
視覚入力→意味→名称の口頭表出までの一番シンプルなモデル。
失認は,ばらばらに処理されるintrinsicな物体の特性(形やら色やらを)を
1)頭の中で統合して(apperceptして'percept'を構築),
2)意味へとつなげる(associateする),
までのなんらかの障害で~す。
1)が統覚型,2)が連合型の視覚性失認。

'percept'が,先の「レキシコン」のようなものと考えればよろしい。
意味の付与されない知覚構成物。


しかしそれだけでは十分ではなく,知覚認知の対象となる'percept'に比較的限定した
障害てのもあって,
上に述べたのは物体失認。

顔だけわからないとか,文字だけわからないとか,建物だけわからないとか...
そういうのは実際症状として存在するのだが,
それってどう説明できるの??
→次回。

ちょっと間があいてしまうので思考問題をホームワークとして。
ついでにoptic aphasiaってのもあるよぉと
さらに謎のおいうちをしておく。

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