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20 sept. 2007

「通勤」3日目

ちょっと遅れつつも,本日も学会@白山へ。

「心理学と神経科学との研究協力の将来に向けて」というシンポジウムに出てみる。
ちょうど,かつての指導教官がしゃべっておられるところから
(タイミング良く?悪く?途中入場ですいません)。
そこに至るプロセスも,ソリューションの方向性も私の考えるところとは異なるけれども,
「個人差ということを考えないといけませんね」,というコアな部分の発想には
共通項があることを見いだして,ちょっとした驚きではありました。
(別の驚きもあったんですけど,まあそれは書かない)。

「研究」の「協力」という話で,
どうも心理学は心理学,神経科学は神経科学で教育・研究をして,
そういう別々の途を辿ってきた研究者が「さあ手を組んでともに参りましょう」,
みたいな話で終わりましたけど,それで本当にいいんだろうか??
教育の時点から,両方を学ぶシステム(というかコースのようなもの)を作ったりとかいう
話に全然なっていなかったのは,なんだかがっかりもした。※1
そういう観点からすると,
長く教育に携わってこられた先生方のご苦労の一端でも教えていただいたほうが
よほど「将来に向けて」の糧になったかもしれないなあなんて思ったりする。
ま,教育システムに関するシンポじゃなかったわけだから,ないものねだりというところか。

 *

小講演に参加しつつも途中退席(ごめんね)

 *

別のワークショップに参加。あれこれと興味深い実験や調査の話を聞く。
"Behaviour Research & Therapy"や"Cognitive Therapy & Research"という雑誌には
あんまり「妄想的観念」や「幻覚様体験」のアナログスタディは出てないんだけど,
あれは単なる雑誌的バイアスなのかしら。

もうひとつ。
個人的には,すぐにアナログスタディに対して「臨床(現場)への示唆は?」と
いちいち尋ねる姿勢は,いかがなものかと思う。
それは研究した人が必ずしも考えるべきことではなく(もちろん考えてもいいけど),
その研究の知見を見聞きした人がまずはそれぞれ思考を巡らすべきことではないだろうか,
なんて思ったりする。
つまりですね,たとえば
「これこれこういう脳のしくみ・メカニズムが明らかになりました」
という純粋に科学的な知見に対して
「で,それはふだんの私の生活にどう役立つのですか?」
と性急に問うことと,構造的にはほとんど同じであるような気がして。

メカニズムの解明というのはそれそのものがサイエンティフィックな目的なんだから,
なんでもかんでも実践やら現場やら応用やら臨床とやらに結びつけて考えようとする
思考習慣は,いささか"jumping-to-conclusion bias"的なものに思えてならない。


自分の立ち位置※2とか,今後の方向性とか※3あれこれ考えさせられました,この3日間。
久しぶりに出て有意義でした。

来年日心,北海道で,9/19~21開催のようですが,この日程は一部,
神経心理学会とかぶるんだよなあ(9/18・19)...
踏み絵のようです。※4

 *

※1~※3:これらは連動している話。

※4:そう書いてはみたけれど,どっちを踏んでどっちを踏まないかは
   ほぼ自動的に決まってしまうな。特に来年は。

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