しらさぎ4号
帰りはこちらにしてみました。米原経由。
午前中,B会場C会場,そして緊張のポスター会場(そつなくこなして合格点)。
期せずしてまたもやランチョンセミナーに出席し「最近のレビー小体病の概念」について学ぶ。
レビー小体型認知症はアルツハイマー型認知症についで二番目に多い認知症なんだとか。
シンポジウム「最近の視覚性失認をめぐって」とっても興味深いことをいろいろ学ぶ
(ポスター発表した院生も面白かった,と)。
やっぱりきょうのおことばは「認知とは過程そのもの」,これにつきます。
そして,あの司会の技は学ぶところが多い。さすがです。
お昼にちょっと抜け出して金沢城へ。利家とまつ,ですね。
石垣が大変立派で,古いのから新しいのまで混在しているようです。
ここでは,城というよりもこの石垣の見事さを堪能するのが基本らしい。
本丸跡が「園地」(林というか)になっているのが不思議な感じ。
第31回日本神経心理学会総会に参加しています。
(心理学系学会の省略記法に従うと「神心」(しんしん)になる,のか...)
午前中はずっとB会場とポスター会場をうろうろ。
・前頭葉関連の教育講演で「電話が鳴ったら電話にでる」というルーティンを,
「他人の家で電話が鳴ったらでない」と,
文脈に応じて修正する,という説明をされていた。ああなるほど。
午後は講演・シンポジウム系。
・ウタとクリスのフリス(Uta Frith & Chris Frith)講演を聞く。ちょっと贅沢な気分。
・シンポジウムは「発達障害の神経心理」。
面白かった&ためになった。
夜は会費無料の!!懇親会!!に出てみる。そもそも一般会員出席可能の懇親会が珍しい。
・冒頭圧倒の「一張一管」(いっちょういっかん,と説明されていたがこの字でよいか;
お年を召した和服二人の女性があらわれ,ひとりは鼓,一人は笛)。生演奏。
・キャラ立ちした某○○長の演説風ご挨拶。きっと忘れまい。
・いろんな日本酒。
午前中,自己評価作業(←内輪ネタですが...今日締切でした。他の先生方は提出されたのか)
をして,メールで提出。
一路金沢へ。
あえて陸路(といっても,本学では本州内では弘前以外の青森県でないと航空運賃は支給されないそうだ)
今,上越新幹線車内。
10年以上ぶりに乗っている。
越後湯沢で乗り換え。
大学からの帰り道,立ち寄った店で意外な人物(バイト...だよな...)が働いていた。
お互い妙な感じ。
私は私で客として振る舞わなければならないし,
相手は相手で店員として振る舞わなければならないし,
意外じゃない方の,ふだんの「役割演技」が使えない状況。
まあでも久しぶりに直接話ができたのはよかったか。
がいくつか並んでいた。
明日から金沢へ出張のため,
今日のうちにばたばたとこなしたりしていたら日が暮れた,という感じ。
ひとつ大きめのが残っていて,さあてどうしましょう。
・今晩から明日午前中にこなす
・明日昼頃からの電車の中でこなす
公募っていうのはこちらのページで見るのが常道なわけです。
大学院生以上であればきっと皆ご存じでしょう。
いったい毎日,どれほどのアクセスがあることか。
*
さて,公募情報の中に,
「非喫煙者であること」
って明記されているのがあるんですが。
ふつう,
修士課程修了(または同等)以上とか,大学院の担当ができる人とか,資格や経験のある方とか,
年齢とか,着任後は近くに住める人とか,
それらが「必要」だったり「望まし」かったり,
などなどと書かれているわけです。
「備考」欄に書かれているなら話はわかる。
でも「応募資格」欄にあえてこう書くとは,
なみなみならぬ嫌煙を感じた私大次第です。
2ヶ月ほど先の話です。
予定では,私,その日その時間,和歌山県民文化会館特設会議室(C会場)で
質疑含め8分間そこにいることになることが判明しました。
第31回日本高次脳機能障害学会 が開催されるのですが,
なんとプログラム・予稿集が到着する前から,このページで
演題番号,会場,セッション名,発表開始時刻,演題が公開されています。
こんなのって初めてではないでしょうか??
「採択」された(先日メールで連絡ありましたけど)方は,そうでなくても参加される方は要チェック。
174-3=171題もあるみたいです。全部口頭発表でしょ,たしか。
でも午後に大学に戻ってきて,
再度頭をswitchさせ(set-shifting...exuecutive functionですな),
主発表者の持ってきた「ポスター」原稿についてあれこれ議論する。
今回はポスターの方も座長が決まっていて,とにかく責任時間内に巡ってきて
3分以内で説明をする,ということが求められている。
この新しく設定された条件が,
学会デビューの主発表者にはちょっと難題かもしれない。
火曜日午後に最終プリントアウトの予定。
↓
結局のところ,主たるモードはまだまだ「学会期間中」ということです。
昨日までの「学会モード」から頭をswitchさせて,
こちらの非常勤の授業も始まりました。
(とはいえ,来週はまた学会ですので,いきなり「来週は休講」と宣言してきましたが)
IIであって後半戦であるとはいえ,学期ごと別々の授業の初回ですから,
まず評価の仕方とか教科書とかを説明し,今学期のアウトラインを。
そしてさっそく「家族関係と性格」について。
以前より,「アタッチメント」を丁寧に説明している気がします。
私にも,あれこれ外からの影響があるんでしょう。
ちなみに,ここのところは初回だからという理由ではなく,
野生児とかストレンジシチュエーションとかインターナルワーキングモデルとか
「お父さんの機能」とか,
なぜか受講生諸君の関心をひきやすいところであります;
数年の講義経験では。
ちょっと遅れつつも,本日も学会@白山へ。
「心理学と神経科学との研究協力の将来に向けて」というシンポジウムに出てみる。
ちょうど,かつての指導教官がしゃべっておられるところから
(タイミング良く?悪く?途中入場ですいません)。
そこに至るプロセスも,ソリューションの方向性も私の考えるところとは異なるけれども,
「個人差ということを考えないといけませんね」,というコアな部分の発想には
共通項があることを見いだして,ちょっとした驚きではありました。
(別の驚きもあったんですけど,まあそれは書かない)。
「研究」の「協力」という話で,
どうも心理学は心理学,神経科学は神経科学で教育・研究をして,
そういう別々の途を辿ってきた研究者が「さあ手を組んでともに参りましょう」,
みたいな話で終わりましたけど,それで本当にいいんだろうか??
教育の時点から,両方を学ぶシステム(というかコースのようなもの)を作ったりとかいう
話に全然なっていなかったのは,なんだかがっかりもした。※1
そういう観点からすると,
長く教育に携わってこられた先生方のご苦労の一端でも教えていただいたほうが
よほど「将来に向けて」の糧になったかもしれないなあなんて思ったりする。
ま,教育システムに関するシンポじゃなかったわけだから,ないものねだりというところか。
*
小講演に参加しつつも途中退席(ごめんね)
*
別のワークショップに参加。あれこれと興味深い実験や調査の話を聞く。
"Behaviour Research & Therapy"や"Cognitive Therapy & Research"という雑誌には
あんまり「妄想的観念」や「幻覚様体験」のアナログスタディは出てないんだけど,
あれは単なる雑誌的バイアスなのかしら。
もうひとつ。
個人的には,すぐにアナログスタディに対して「臨床(現場)への示唆は?」と
いちいち尋ねる姿勢は,いかがなものかと思う。
それは研究した人が必ずしも考えるべきことではなく(もちろん考えてもいいけど),
その研究の知見を見聞きした人がまずはそれぞれ思考を巡らすべきことではないだろうか,
なんて思ったりする。
つまりですね,たとえば
「これこれこういう脳のしくみ・メカニズムが明らかになりました」
という純粋に科学的な知見に対して
「で,それはふだんの私の生活にどう役立つのですか?」
と性急に問うことと,構造的にはほとんど同じであるような気がして。
メカニズムの解明というのはそれそのものがサイエンティフィックな目的なんだから,
なんでもかんでも実践やら現場やら応用やら臨床とやらに結びつけて考えようとする
思考習慣は,いささか"jumping-to-conclusion bias"的なものに思えてならない。
午前中ちょっと大学の方で仕事して,
昼過ぎに学会2日目に「通勤」する。
あちこちウロウロ。
インフォーマルなあれこれの情報を交換する;
よく言われるように,学会活動の重要な一要素。
かつての指導教官にもお会いしたり(してしまったり,というか...)。
意外に思っただろうな,ここで出会うとは,と。
本日14時台に27万アクセスに達しました。
*
そのアクセスとは何ら関係がありませんが,本日は日本心理学会の初日,
午前中ワークショップで15分話題提供しました。
そのあとシンポジウムにいってみる。
意外な学術的知見と
not学術的な知見(って何さというかんじ?)を学んできました。
久しぶりに学会に出席したものですから,
いろいろと懐かしい方々とお会いできてよかったです。
Time course of attentional bias for fear-relevant pictures in spider-fearful individuals
クモ恐怖者における恐怖関連写真に対する注意バイアスの時間経過
しんりりょうほうのしんけいかがく,を勉強しています。
4章「記憶と学習」
5章「感情affect」
6章「不安」
臨床心理的な事柄を神経科学の言葉で語るとどういうことになるのか,
という箇所が時々出現して,
まあそういう言い方もできるよね(了解度高し),から
なんだって??PTSDの回復抵抗を,ニューロンのsensitizationの話で説明する??
(了解度低し),みたいなのまで,
気の抜けない本ですな。
きっと英語では,"Neuroscientifically speaking, ムニャムニャ"
てな感じで始まるしゃべりになるんだろう。
そんなこんなで今日もあちこちから「大丈夫ですかお体のほうは」とのお言葉を頂戴しながらも
「ストレスと健康」について,皮肉なことに講義する。
(そんな私にはうってつけな)心理神経免疫学のところから,
ストレスが健康に与える影響について前回の続き部分を概論し,
なぜかHilgardの教科書ではきちんと扱われていない,Lazarus理論を説明し,
その流れでコーピングをば。
最後に,援助という観点こみで,ストレスマネージメント。
バイオフィードバックとかリラクセーションとか
瞑想とか有酸素運動とかの<行動技法>と,
認知行動療法的な,(例)フラれた,の<認知技法>。
おしまい。
「今週の私の研究上のお題を述べてみる」と先週書いてみたわけだが,
それはその後どうなっているか。
「社会的感情(自己意識感情)の神経心理学的研究と脳機能画像研究」
は最近,関係各位へpdfファイルをお送りしたところ(そして関係各位からのファイルも送られてきている)。
だいたいそこに書いたような感じで仕上がる。
来週火曜日(初日)午前中の2時間のうちの15分,話題を提供するというわけです。
・「感情」の仲間というより,「心の理論」「社会的認知」「道徳」の仲間ととらえたい;
神経心理・脳機能画像的には(例外は嫉妬)。
・実験的に「誘発」することと,慢性的に特性的に「そうなっている」ことをとらえることの違い。
だから,あんまりそれを制御したり対処したりの研究はない模様
(原理的にできないということはないけれど,
どれほど意味があるかとつっこまれたら返答に窮するだろうな)
「衝動性と神経心理学(or 神経心理学的検査)」
関係ありそうな論文をかたっぱしから収集してみている。
やはり,というかなんというか,「王道」系ではほとんどなく(だから調べている),
「脇道」「裏道」「細道」的なのを,あれこれ検討するとどうなるかっていうことになるかしら。
「衝動性」なり「衝動制御能力」が独立変数的か従属変数的かみたいな点で,
使われ方あれこれ。
こちらはもう少し。
おかげさまを持ちまして,熱は「下がりきりました」。
学期開始早々困ったものでした;
でも木曜の「心理学II」のリアルネタには,きっとしてしまうことでしょう。
本日は大学に来ております。
お見舞いコメントもありがとうございました。
070908[bx2]-2 face; emotion; affect; valence hypothesis
The right-hemisphere and valence hypotheses:
could they both be right (and sometimes left)?
(free full textです)
業界では昔から(30年ほど前から!)検討されてきたことで,かつ決着がついていない。
右半球優位仮説 (すべての感情は,その内容にかかわらず右半球処理が優位)
対
感情価特異性仮説 (ネガティブ感情は右半球優位・ポジティブ感情は左半球優位)
をキメラ顔図形を用いたfMRIで解決しようと。
(左視野提示=右半球 vs 右視野提示=左半球) × (幸せ vs 悲しい)
どちらもありという答え。
Fig.5に最終的なモデル(まとめ)の図がありますが...複雑。
単純に左右半球だけでなく,前後というファクターを導入するらしい。
左後・左前・右後・右前。
全般的に,左視野=右半球提示は(感情価にかかわらず)superiorであるが,
右視野=左半球提示幸せ表情は,右視野=左半球悲しみ表情よりもsuperiorである。
070908[bx2]-1 subjective social status; socioeconomic status; perigenual anterior cingulate cortex
Perigenual anterior cingulate morphology covaries with perceived social standing
(free full textです)
コミュニティの一般成人を対象にしている。
perigenual anteior cingulate(脳梁の前の方の「膝部」の前に位置する,帯状回前部の一領域)
の灰白質体積(VBMという手法で計測)と,
「主観的な社会的位置」の高さ(質問紙で測定)は正の相関にあるという論文。
つまり,そこが小さいと主観的な位置は低く,大きいと高い,という関係。
午前中は休講。午後の授業はあり,となりました。
たしかに出勤時間帯というか,朝もっとも近づいていた感じ。
大学側の対応は早くて(今までこんなにあれこれ素早く決定され通知されたことはあっただろうか),
公的にはこのように,
内部的には学生周知用(上と同じ),教員周知用という情報が電子メールで送られてきた。
The Neuroscience of Psychological Therapies
を読むということに落着。
そこまでは想定の範囲内。
1章から3章まで,さらっと流し読みすることになってしまったのは想定外。
(みなさん,ちゃんと自分で読んでおいてね)
いつも12月~1月に3回担当している概論授業ですが,
今年度は今週(2限&3限),および来週2限に移動。
あいかわらず,板書中心の授業でありますが,
ふたコマ連続でやるとちょっとやりやすいことが判明。
今週は,"CHD"までの,要因(理論),ストレッサーの特徴,心理的反応,生理的反応。
来週は,psychoneuroimmunologyと,コーピングと,マネージメント。
という名前の授業ですが(フレセミの続編),
基本は,教員のオムニバスミニレクチャーということになりました。
(組織を担当している)教員全員が出動するというところが,何よりも重要なのでありましょう。
朝8時40分から始まって16時30分まで。
1限授業→2限授業→昼休み時間会議→3限授業→4限授業→5限授業,
とまあ,集中講義並み。
明日は台風接近のため,午前中は休講措置,
午後のことは,明日午前9時決定のようです。
今学期の「特講」とのかねあいをどうするか,
明日にならないと未確定なところがあるので
今日はdementia=認知症のレクチャー。
定義,分類。症状。その他。
特に,FTDについてしゃべった気がする。
最後に話題になったのは,アルツハイマーなどの発症の「原因」は何なのかってことで。
現在の有力仮説みたいなものはあるんでしょうか。
朝起きたら,首が回らない(左に動かせない)。
歩いていても座っていても何をしても動きがぎごちなく,
一昔以上前のロボットみたいな動きをしているような気がします。
まっすぐ前を向いていて(前しか向けず),姿勢は良いのですけど。
いちおうこのblogの副題は,そういう「現在の私」ってことになってますので。
過去の出来事というより進行形。
「社会的感情(自己意識感情)の神経心理学的研究と脳機能画像研究」
...制御は,どうなんでしょうね。遂行機能と絡まるのか?!
・「怒り・敵意・攻撃」系はたぶんなし,ということになろう。申し訳ない。
・スライド1枚でわかる「前史」が必要な気がする。
・プログラムみたんですけど...流行ってるんですか?
「衝動性と神経心理学(or 神経心理学的検査)」
...昨日研究会で鋭くつっこみを入れられてましたが,前から気にはしていたんだよな。
・実態として,どんなん使ってるか。
・課題成績と質問紙の関連,みたいなことはやってるか。
相関はなさすぎてもありすぎても具合が悪いんだけど;調べてみないとわからん。
・▽三角形の「左半分」(昨日は右半分になってたけど)(内輪ネタ)
結論から言うと,
バリバリバリと認知神経科学のレクチャー
(つまり,昨年度と一緒です)
(でも,受講生が興味関心のあるところひとつは担当して,私のかわりにレクチャーしてくれる??)
...みたいな形式に落ち着きました。
学習支援や生活支援にどのように適用するかは,
つまり受講生各自の「考慮すべき事項」になったわけです。
*
そんなわけで予告的な「0」の記述は無効になりました。
こちらに書く名前も,07MC-CNS,とかなんとかで記載することにする。
夏休みの最終日。
昨年度と大差なく,今年度も最終日にあれこれ格闘中。
読書感想文とか。
今年は「作品」は書道にした。「にわか・お習字教室」。
そもそも筆やらなにやら,今日買ってきましたし。
「作品」(もちろん,作文とか絵とか自由研究とかあるなかで)どれにチャレンジするかも
今日決めたところでして。
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