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13 déc. 2007

「《マメなんだ》とガリレオ」と,空書

昨日某会議で隣にお座りの(ガリレオと同姓の)某先生に,そんな感じのこと言われる。

おおやっとお気づきになりましたか。

隣に座るなり,ひそひそ声でブログ,ブログ,ブログ...とお唱えになるものですから,
はいはいとお話を伺いましたら,
何かを検索したらひっかかって(それが何だったのか,今気になるのだがそのとき聞かなかった),
よく見たら見たことあるような科目やらなにやらあれこれが,
ということで,身元バレ,いや,別に隠しているわけじゃないからばれたわけじゃないけど。

マメなんだ→けっこうちゃんと(?)更新しているんだねという趣旨のご発言。

公開筆記療法みたいなもんですよ先生。マメに続けてやったほうがいいんじゃない?

 *

ところでガリレオは来週がもう最終回らしいですね,けっこう面白かったけどな。
今週と来週,なんか大学というところのおどろおどろしい人間模様がかいま見えて,
そっちの展開にも気をとられてしまう。

(ドラマ見ていない方々には意味不明でしょうが)
・おいらも大学で空書してみようか(←あれは少なくとも白衣を着てやらんと,さまにならない)
・あちこちの備品に殴り書きしてみようか(←黒板・ホワイトボード以外では,もう一枚始末書も,だな)
・柴咲コウみたいな人が何かを依頼してこないだろうか(←全然こない,きたことない,きっと今後もない)

というわけで外見的にも中身的にもそれっぽさを醸し出すのはムリムリであることは明白であり,
そんなムリはしない性格です。

 *

もうちょっとアカデミックなギモンを書くと,
そらになぞり書きする空書行動は,日本ではよく漢字圏でしかみられないなどと言われているが,
失読症患者のなぞり読み(Schreiben des Lesen)による改善は,よく言われる話。
なぞり読みは,視覚対象が存在する状況で,対象に近い場所で行われる空書行動である。
非漢字圏の失読症患者がなぞり読みするのなら,
非漢字圏の健常人でも,状況によっては空書することもあるのでは。

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09. SELF 【私】」カテゴリの記事

Commentaires

同い年!とよく主張しておられるY先生でしょうか。
お二人の年齢を耳にしたときには、本当に驚きました。

空書について、少し思ったのが、
漢字圏の文字は崩しにくいということです。
実際に書くと、ペンを浮かす回数が多いのでは?
アルファベットですと筆記体などありますから、
続けて書ける、書く事を妨げる要因が少ないということはないでしょうか。

だから、非漢字圏は空書と実際に書くのが同じレベル。
でも漢字圏は空書のほうがお手軽。のような。

先生の仰るように漢字圏でなくともみられるが、
頻度は異なるのでは?と思いました。

Rédigé par: ある学生 | 14 déc. 2007 01:54

同い年ですが,私は早生まれなんで。といつも少し抵抗しています。
(現状,-1歳です)

> 漢字圏の文字は...
> 実際に書くと、ペンを浮かす回数が多いのでは?

おおぉ,そうなんですよ。
私たちは,漢字やひらがなを3次元的なプログラムで書いているんだと
言われています。
そこは正しいと思うんだけど
(そういうところに思い至るとはすばらしい),

> だから、非漢字圏は空書と実際に書くのが同じレベル。
> でも漢字圏は空書のほうがお手軽。のような。

同じレベルだから,非漢字圏は空書をしない(しなくてよい)?
はちょっとわからない。
ふつう私たちが空書するときは,
「正確な漢字の視覚像を想起できないときに,書く動作=運動覚を
 てがかりにする」ということをしているので,
文字そのものがアルファベットであるような言語圏では,
その目的は減じるでしょう。
でも,スペルを正確に思い出せないようなときに,
運動覚を手がかりにするような事態は起こりうるんじゃないかと。

Rédigé par: m0ch1 | 17 déc. 2007 20:40

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