080203[mz1]自己同情はovereatingを抑制するのかも
080203[mz1]-1 restrained eating; restrictive eating; eating guilt; self-compassion
Promoting Self–Compassionate Attitudes Toward Eating
Among Restrictive and Guilty Eaters
ダイエット者が,つい何かを食べてしまった後に,ネガティブな気持ちになり,
その結果さらに何かを食べてしまうというovereatingがあることが知られている。
(食べないことへの欲求や努力,食べることへの罪悪感,などが関連していると言われている)。
そのようなネガティブな気持ちを低減させるものとして
self-compassion(自己同情☆)に効果が見られるかどうかを,実験的に検討。
ドーナツを食べる群 (v.s. 水をコップ一杯飲む群)
↓
「食べることに対する」自己同情を誘発するような実験者ストーリー (v.s. なし群)
↓
さらに目の前にたくさんあるキャンディの(偽の)味評定課題
(好きなだけキャンディをお試しできる)
で,どれほど自己同情に効果があるかを検討した。
キャンディは個数でなく,(食べた分減少する)グラム数で測定!
もともと,食べないことへの欲求や努力をしている=restrained eatersは,
自己同情を誘発すると,ネガティブな気持ちが和らぎ,その後のキャンディ消費量も減少した。
☆:とりあえずそう訳してみることにする。
ここでいう自己同情=self-compassionは,
self-pity(自己憐憫)的なニュアンスは少ないような気がして。
本文中の記述では,Neff(2003)によって
self-kindness:
(reacting with kindness and understanding toward oneself when experiencing negative events)
mindfulness:
(holding emotions in nonjudgmental awareness)
common humanity:
(viewing one's life as part of the larger human experience and realizing
that everyone goes through difficult times)
から構成される概念として提唱されていて,
セルフエスティームと関連はするけど別モノ,なんだそうだ。
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Commentaires
まさにさきほどovereatingをしたとこでした。
タイムリー。
次回からは、自分に同情してみます。
Rédigé par: kze | 03 févr. 2008 20:29
あらなんとそうでしたか。
restrained eaterには,ということなんですけど。
そのようでしたらこんどお試しください。
自分にやさしく,すべての気持ちをそのまま受け入れて,
人はみなそういう苦難をやりすごしているんだあ,と,
自己同情的に。
気持ちが落ち着き,食べたい気持ちも鎮まります。
...って,これではまるっきり,
優しい臨床の先生風じゃありませんか,私。
似合わないったらありゃしない(笑)
Rédigé par: m0ch1 | 04 févr. 2008 00:15