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24 févr. 2008

080224[y]統合失調症者の実生活上の行動を神経心理学検査と機能的コンピテンス測度で説明する

080224[y]-1 schizophrenia; real-world behavior; neuropsychological asessment
Predicting Schizophrenia Patients’ Real-World Behavior with
Specific Neuropsychological and Functional Capacity Measures

こういう研究ってとても大事でしょう。
clinicallyにはもちろん,academicallyにも。

222名の通院統合失調症者を対象に,
各種神経心理学検査,PANSSと抑うつによる症状評価,機能的/社会的コンピテンス評価と,
ワークスキル/対人行動/コミュニティ活動という実生活上の行動評価を行い,
これらの関連を検討した。

15の神経心理学(NP)検査データは,注意・ワーキングメモリ,処理速度,言語記憶,遂行機能の4因子に。
その後パス解析を施した(それを,次のような調子でコトバに書き表すのは難しい...)

社会的コンピテンスは,注意・ワーキングメモリ,処理速度のみからパスがひかれ,
機能的コンピテンスは4つのNP因子すべてからパスがひかれた。

3つの行動評価を従属変数としたときに,全般的にはそれぞれ多くの変数が直接・間接に影響を及ぼすが,
1)対人行動には,言語記憶,機能的コンピテンス,陽性症状は影響を及ぼさず,
 処理速度,遂行機能からダイレクトなパスがひかれた。
2)ワークスキルには,これらの変数すべてが関与し,
 また処理速度,注意・ワーキングメモリからダイレクトなパスがひかれた。
3)コミュニティ活動には,抑うつのみ影響を及ぼさなかった。
 また処理速度からダイレクトなパスがひかれた。

Conclusions: の最後の文章↓

Changes in specific NP or functional skills might improve specific outcomes,
rather than promoting global functional improvement.

そういうところが大事だと,思う次第です。

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