遂行機能障害のレクチャー(その1)
こちらの続きの私塾的レクチャーを,久しぶりに。
"executive"の意味を確認し,
個別的な(道具的な)諸認知機能をまとめたり調整したりする,
思考→行動的な,
前頭前野の背外側的な,機能ということを解説する。
ベッドサイドでも実施可能ないくつかのテストを体験してもらったうえで,
それぞれに難しげな(メカニズム的な)概念を当てはめてみる。
次回はもうちょっと検査らしい検査のところから。
「底の方」や「内側の方」へ話を進める予定。
遂行機能障害が,
「諸認知機能の低下がみられない状態で生じる」ということをstrictに考える人もいれば,
それをゆるめに考える(「他の認知機能の低下では説明され得ないような」)人もいる。
そのへんどうなん?という,なかなか本質を突いた質問を受けました。
私は後者的に考えます。
それから,脳に損傷があろうとなかろうと,
遂行機能課題のパフォーマンスにはかなり個人差があり,
それらを反映する質問紙でも当然ながら個人差があるので,
言語や認知や行為などなど一般的な神経心理学検査とは
データ解釈の考え方や方法論を変えないといけないと思っています。
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