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20 févr. 2008

遂行機能障害のレクチャー(その2)

先週の続き。

WCSTとかハノイの塔(ロンドン塔)とかティンカートイテストとか,
何かモノを要する系の遂行機能課題
(ああ,トレイルメイキングを忘れた)の説明。

その後,話は底面の方に移動しまして,
性格変化とか行動異常とか,FTDとか,そのあたりに関連する話。
→アイオワギャンブリング課題に到着。

最後に,内側。
「ここに特異性の高い検査課題はない!」(ですよね??)
「意」の部分の制御とかコントロールとか(低下,だけじゃなく亢進もあるでしょうから)。

   ⁂

課題が複雑なものは,パソコンを利用することで検査者側の負担を軽減することになる
(WCSTとかIGTなんて,オリジナルにやると検査者側がほんとにmultitaskingで,
 あたかも「検査者の遂行機能」状態を測定されているようなものですから)。
でももしかすると,被検者側の負担感を増すことになるのは注意しなければならない。

executive function の話をしていると,どうもお説教じみてきてしまうのが難点。

しかし。

...話を聞いている側のとらえ方(思考と行動)次第だ,ということもある(=個人差が大きい)。

...お説教されているように思えるということは,自己の状態や状況を把握できているということだから,
 メタ認知能力が高い(=遂行機能状態が良好な '徴候' ,insight があるというか),
 とポジティブなフィードバックもできる。

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