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11 mars 2008

080311[y][bx2][mz1]恐怖表情に対する扁桃体の活動はCBTの効果を予測する

080311[y][bx2][mz1]-1 PTSD; CBT; fearful facial expressions; fMRI
Amygdala and ventral anterior cingulate activation predicts treatment response
to cognitive behaviour therapy for post-traumatic stress disorder

タイトル通りで。

PTSDの治療のために認知行動療法を施す前に,
恐怖表情(masked)に対する脳活動を測定しておく。
CBTは8セッション。

6ヶ月後のtreatment non-respondersはrespondersに比し,
(治療前の)恐怖表情に対する両側扁桃体および右帯状回前部に過活動がみられていた。
逆に言うと,低活動な人々には治療効果がある,という結果が得られた。

CBTの最中の不安反応のマネージメントができるかできないかを左右するのでは?という考察。

ちなみにそういうpretreatmentでの脳活動が,CBT系の心理療法効果と関連するという先行研究には,

 ・ OCD:「左眼窩前頭皮質の活動が高い」と,行動療法(と薬物療法)の効果がある
 ・ social phobia:「扁桃体と海馬の活動が低い」と,認知行動療法の効果がある
  ってのがあるらしく,

 ・ depression:情動的刺激に対する「扁桃体の活動が低い」と,CBTの効果が弱い
  という,今回の結果とはcontrastingなのもあるらしい。

 *

なかなかお気軽に脳活動測定はできないわけだけれども,
もう少し現実的に=実用的に,
生理指標か何かで(あるいはもう少し間接的に,神経心理学的な検査か何かで),
pretreatment時に効果がありそうかなさそうかを
ある程度予測できるようになるといいですね;
PTSDに限らず。

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