"drawers of tansu" theory
データを解釈する議論をしているときに出てきた理論。
箪笥の引き出しセオリー。
(アナロジカルに考え,アブダクティヴに推論し...の結果)。
発想のきっかけとなる言葉の源泉は,私じゃないですけど。
1) P引き出しとN引き出しの二段のタンスを想定。
2) ふだんのそれら引き出しの開き具合は「群」によって異なる。
(逆に,開き具合によって群分けされる,ともいえる)
3) 条件によって,タンスの方を向くかどうかが変わる。
いつもタンスを見ているわけではない。条件によって,見るか,見ないか。
4) タンスを見ていてかつ特定の条件のとき,引き出しをさらに開けたり少し閉じたりする。
5) 引き出しが開いていると,開き具合に応じて中からそれに関連する物が出てくる。
6) アウトカムは,P引き出しから出てきた物とN引き出しから出てきた物の
差分によって定まる。
7) したがって,たとえばN要素を減らすには,N引き出しを少し閉じても,
P引き出しをもっと開けても,いずれも同様の効果があるわけなんだが,
それらには,群・タンスを見ているか・いかなる条件下にあるかの「組み合わせ」
みたいになっているんじゃないか。
なんじゃらほいと思うでしょうが,
自己注目とか(記憶の)アクセシビリティとかいう話と関係しています。
*
こう書き出してみると,まだまだ洗練された理論じゃないですな。
引き出しの開き具合という概念と,タンスを見るという概念が
まだ重なっている気がする。
でも(珍しく),心理臨床実践的なニオイのする理論だ。
だからキャビネットとかチェストとかじゃだめで,あくまでも箪笥,たんす。
「 02. MIND 【心】」カテゴリの記事
- 120724[mz1] Cogn. Ther. Res. 36-4(2012.07.24)
- 120514[mz1] Cogn. Ther. Res. 36-3(2012.05.14)
- 120506[mz1] Behav. Res. Ther. 50-06(2012.05.06)
- 120506[mz3] そういうWebサイトのプロフィール画像で赤い服の女性は…(2012.05.06)
- 120425[mz1] J.Behav.Ther.Exp.Psychiatry 43-3(2012.04.25)
「 06. CHORES 【働】」カテゴリの記事
- 入試デイズ(25年度8月期)3日目(2012.08.23)
- 入試デイズ(25年度8月期)2日目(2012.08.22)
- 入試デイズ(25年度8月期)1日目(2012.08.21)
- 「高次脳機能障害者支援従事者研修会」(2012.08.10)
- 大学説明会2012(2012.08.01)
L'utilisation des commentaires est désactivée pour cette note.
Commentaires