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03 mai 2008

080503[bx1]CAMBRIDGE gambling taskと島と「良くない結果」

080503[bx1]-3 Cambridge Gambling Task; decision making; vmPFC; insular
Differential effects of insular and ventromedial prefrontal cortex lesions
on risky decision-making

「ケンブリッジの」ギャンブルは「アイオワ」のギャンブルと違って,
当たり外れの不透明性が低く,
その都度「賭ける」「賭けない」の選択ができるようで。

どんな感じかっていうと...

   □□□□□■■■■■   ←白と黒の比率は
   □□□□□□□□■■   ←その都度変わる。

      □     ■

上の10個の四角,白と黒(実際は赤と青)のどこかに「当たり」があるので,
1)白と黒のどちらかを選択してください。
  (白黒比によって,当たり/外れの「確率」は明示されている)

2)(掛け金は装置側が自動で,5種類くらいの金額を表示してくる)
  その金を「賭ける」「賭けない」を選択してください。


このような"Cambridge Gambling Task"を用いて,
腹内側前頭前野(vmPFC)損傷群と島(insular)損傷群とその他前頭前野(dl/vlPFC)損傷群と
健常対照群でギャンブルの様子を比較。

vmPFC群はオッズに対する感受性はあるものの(9:1や8:2と,6:4や5:5では賭け方が変わる),
全般に「賭ける」選択が多い(conservativeではない;特に「5:5のとき「賭ける」」で顕著)。

insular群ではオッズに対する感受性がフラットであり(比率で賭け方があまり変わらない),
トータルで見るともっとも「破産的」になる。
「良くない結果」への感受性ということと島が関係している。

神経科学(神経心理学)的研究において
意思決定に関する研究のオーソドックスな,基本中の基本は,
「ギャンブル」なんです。

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