080503[bx1]CAMBRIDGE gambling taskと島と「良くない結果」
080503[bx1]-3 Cambridge Gambling Task; decision making; vmPFC; insular
Differential effects of insular and ventromedial prefrontal cortex lesions
on risky decision-making
「ケンブリッジの」ギャンブルは「アイオワ」のギャンブルと違って,
当たり外れの不透明性が低く,
その都度「賭ける」「賭けない」の選択ができるようで。
どんな感じかっていうと...
□□□□□■■■■■ ←白と黒の比率は
□□□□□□□□■■ ←その都度変わる。
□ ■
上の10個の四角,白と黒(実際は赤と青)のどこかに「当たり」があるので,
1)白と黒のどちらかを選択してください。
(白黒比によって,当たり/外れの「確率」は明示されている)
2)(掛け金は装置側が自動で,5種類くらいの金額を表示してくる)
その金を「賭ける」「賭けない」を選択してください。
このような"Cambridge Gambling Task"を用いて,
腹内側前頭前野(vmPFC)損傷群と島(insular)損傷群とその他前頭前野(dl/vlPFC)損傷群と
健常対照群でギャンブルの様子を比較。
vmPFC群はオッズに対する感受性はあるものの(9:1や8:2と,6:4や5:5では賭け方が変わる),
全般に「賭ける」選択が多い(conservativeではない;特に「5:5のとき「賭ける」」で顕著)。
insular群ではオッズに対する感受性がフラットであり(比率で賭け方があまり変わらない),
トータルで見るともっとも「破産的」になる。
「良くない結果」への感受性ということと島が関係している。
神経科学(神経心理学)的研究において
意思決定に関する研究のオーソドックスな,基本中の基本は,
「ギャンブル」なんです。
「 01. BRAIN 【脳】」カテゴリの記事
- 神経心理学演習12-10(2012.05.22)
- 神経心理学演習12-9(2012.05.22)
- 神経心理学演習12-6(2012.05.08)
- 神経心理学演習12-5(2012.05.08)
- 神経心理学演習12-08(2012.05.15)
「 03. ARTICLES 【篇】」カテゴリの記事
- 120724[mz1] Cogn. Ther. Res. 36-4(2012.07.24)
- 神経心理学演習12-10(2012.05.22)
- 神経心理学演習12-9(2012.05.22)
- 神経心理学演習12-6(2012.05.08)
- 神経心理学演習12-5(2012.05.08)
L'utilisation des commentaires est désactivée pour cette note.
Commentaires