NP-JC/080523
Cognitive and psychosocial correlates of alexithymia following traumatic brain injury
頭部外傷者におけるアレキシサイミアと遂行機能(と不安・うつ・QOL)。
・遂行機能を流暢性検査に代表させるのはちょっと...と思う。
altenating fluency(カテゴリー→語頭音→カテゴリー→語頭音→...みたいな?)
がいいんだそうで。
・階層的重回帰で,最後に投入のalexithymiaのΔR=.026, p<.05なんだけど,
発表者は「有意だっつってもそんなちょびっとじゃ意味ないじゃん」という解釈。
まそうだけど。研究者には研究者なりの結論の持って行き方があるわけで。
・TASっていう質問紙をneuropsychologicalなpatientに適用してみるだけでも,
十分な目新しさがあるわな。
Medial temporal-lobe damage and memory for emotionally arousing odors
側頭葉内側部(とか扁桃体)切除例におけるニオイの記憶。
ニオイのどういう側面(強さ,快-不快,親しみ,覚醒)が1週間後の再認に関係があるかを含めて。
症例群も健常群も,不快な「臭い」の方を再認できる傾向。
健常群にみられる「ニオイの高覚醒度―再認良好」パターンを,症例群は示さない。
・マニアック...
・実生活上でどういう不利益があるかという話になったが,
たぶん純粋に生物医学的な興味関心から行われているのだろう....
・こんな最近のPETの論文も,ありました↓
Functional Neuronal Processing of Body Odors Differs from that of Similar Common Odors
被験者というよりニオイを提供するのがイヤだとかいう話に。
Reduced startle reflex and aversive noise perception in patients with orbitofrontal cortex lesions
OFC損傷で,驚愕反射が減弱するという話。不快度の評定も低め。
・ちいと神経解剖学のことがわかっていないと難しい話だな。
・OFCによるdown-regulationな影響がある,ということを言いたい,らしい。
・情動反応とかpsychopathyがらみの考察。
自分からは絶対に手を出さなさそうな論文に手を出す面々なので,
やっぱり面白いなあ。
「 01. BRAIN 【脳】」カテゴリの記事
- 神経心理学演習12-10(2012.05.22)
- 神経心理学演習12-9(2012.05.22)
- 神経心理学演習12-6(2012.05.08)
- 神経心理学演習12-5(2012.05.08)
- 神経心理学演習12-08(2012.05.15)
「 03. ARTICLES 【篇】」カテゴリの記事
- 120724[mz1] Cogn. Ther. Res. 36-4(2012.07.24)
- 神経心理学演習12-10(2012.05.22)
- 神経心理学演習12-9(2012.05.22)
- 神経心理学演習12-6(2012.05.08)
- 神経心理学演習12-5(2012.05.08)
L'utilisation des commentaires est désactivée pour cette note.
Commentaires