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17 mai 2008

「知覚型視覚性失認」なんですか?(マニアな皆様向け)

神経学用語集改訂第3版が売られていたので購入しました。
改訂第2版が1993年発行ですから,もう15年経ってるのか...

ま,それはともかく,
apperceptive visual agnosia → 覚型視覚性失認
となっているのは
そういう訳にしたということなのか,
たんなる誤植なのか,
非常に気になる。

だって,

(1)知覚型視覚性失認と書き表している文献を見たことがない。
(2)apperceptionそのものの訳は 統覚 となっている。

ここは,覚型視覚性失認でしょう。

1,163語の追加または修正だそうです。

 *

第2版で訳語(というか専門用語)を学んだものですから,

hemiplegiaをカタ麻痺と発音したりする人たちや,
anomiaを失名としている学会発表や日本語文献には,
猛烈に,違和感を覚えます。

ちなみに,visual agnosiaは視覚失認じゃなくって視覚失認です。
同様に,
感覚性失語,運動性失語,観念性失行,観念運動性失行,
前向性健忘,逆向性健忘...です。
"性"を除かないのが正式です(凡例 V 1. ④参照)

かように,
用語そのもの,そしてその使用にはこだわりを持つべきだとの教えを受けました。

 *

当blogでもよく検索されている
部/前部
cuneus/precuneus
は,今回の用語集にも掲載はされてませんが,
読みはケツ,になってます。楔状束。

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Commentaires

気になって第2版(前版)も見てみたら,「知」覚型になっていた。
そうなんだ~

Rédigé par: mochi | le 19 mai 2008 à 10:40

知覚:感覚器官を通して外界の事物や身体内部の状態を知る働き
統覚:心理学で、表象が意識に入ってはっきりと知覚されること

「統覚」の説明の中に「知覚」が使われてるのがいかんともしがたいですが、統覚の方がより限定的な意味なんでしょうか。知覚型、では意味を成していない気もしますが、用語に関してはこだわりが多い方が多いでしょうから、色々もめたのではないでしょうかね・・。

Rédigé par: kob@tokyo | le 19 mai 2008 à 22:11

neuropsychologyに詳しくないneurologistもいるでしょうからね。
ほんと,いろいろもめたに違いない。

でも上に書いたように,
apperceptionそのものは統覚となっているので
不統一感は否めません。

日本語が「知覚型」となると
perceptual visual agnosia
などと,わけのわからん英訳が出現しそうで。
そういう観点からも訳語の適切さを考えないと,と思います。

私自身は,
「要素的知覚を統合してひとつのかたちあるものととらえる」働き
が統覚ということだと思っているのですが,
そういうと今度は"integrative visual agnosia"というのと
かぶってきてしまいますね。

Rédigé par: m0ch1 | le 20 mai 2008 à 10:17

こだわり続ける自分。

『臨床神経学用語集』(岩崎祐三・田代邦雄,医学書院,2002)では
「統」覚型になっている。

Rédigé par: m0ch1 | le 24 mai 2008 à 07:48

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