080626[bx1][y]感情プロソディと抑うつと遂行機能
080626[bx1][y]-1 depression; perception of affective prosody; executive function
Perception of affective prosody in major depression:
A link to executive functions?
大うつ病と診断された患者群の感情プロソディ認知の障害。
プロの女優さんが「怒」「幸」「恐」「悲」「ニュートラル」の5つを
発話する/表情で表す刺激を使用。
1)意味的ニュートラル文の感情をこめた発話(聴覚刺激入力)→どの感情かを言語的にカテゴライズ
2)意味的に感情的な文を,
2-1)その文の表す感情と一致する発話(聴覚刺激入力)→言語的にカテゴライズ
2-2)一致しない感情で発話(聴覚刺激入力)→言語的にカテゴライズ
3)感情プロソディ(聴覚刺激入力)→3つの表情からチョイス(聴覚→視覚マッチング)
4)表情(視覚刺激入力)→3つの感情プロソディからチョイス(視覚→聴覚マッチング)
健常対照群と比較して,大うつ病群では,
2-1)条件以外で成績の低下が見られ,
また誤反応は(「悲」を除く)「怒」「幸」「恐」「ニュートラル」で多かった。
遂行機能成績との関係を検討するために,群ごとに
感情プロソディ課題と遂行機能(WM,TMT-A/B,Stroopのあれこれの指標)との
相関を求めたところ,
大うつ病群では2-1)条件を除く課題成績とすべての遂行機能が有意な相関関係を,
健常対照群では2-1)条件の課題成績とStroop(文字読み-色名呼称の時間差)のみ
有意な相関関係を示した。
ということで,うつ病における感情プロソディ理解と遂行機能に関連がある,という結論。
発話内容とプロソディの間がincongruentな時には遂行機能が要求され,
そのために遂行機能低下が絡んでくる,というモデルが
Fig. 2. に示されている。
*
そうだよね。
私の最近の「外でのお仕事」にちょっと関係する内容と方法なので,詳し目に。
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