080702[bx2]私の顔と私の名前
080702[bx2] self recognition; self-face; self-name; temporoparietal; fMRI
Face-specific and domain-general characteristics of
cortical responses during self-recognition
どっちも「私」に関係するわけだから,脳のどこかに「私」に共通する領域があるかもしれない。
イメージングで「私探し」。
自分,友人,知らない人の顔・名前でactivateされる脳領域を検討したところ,
そういう自己認知は
「側頭頭頂領域が活動しないこと」,
(他者との)社会的相互作用に関わる準備をしないでいる/する必要がないこと,
と説明されることになるらしい。
連想的に思ったのは,
アルツハイマー病などの,変性性疾患による認知症で生じる場合がある「鏡現象」で,
鏡に映った自分に向かって(他人に向かって話すように)話しかける,という現象。
アルツハイマー病の認知症では,(両側)側頭頭頂葉TPの血流低下が報告されることが多い。
(直接的に,この現象と脳の変化を対応づけた先行研究はなさそう)
おそらくは,自他の区別がつかず,社会的相互作用を開始してしまう現象なのでしょう。
*
そうすると,
鏡現象は,認知症者ではTPの脳血流が低下して自己認知が低下する?
今回のイメージングでは,健常者はTPの脳血流が低下して自己認知が成立する?
ってことになり,そのままではしっくりこない。
では他には?
・鏡現象とTPは直接関連がない?
・自他の識別によってTPの活動を統御する(suppressする)別の脳部位があるとか?
「 01. BRAIN 【脳】」カテゴリの記事
- 神経心理学演習12-10(2012.05.22)
- 神経心理学演習12-9(2012.05.22)
- 神経心理学演習12-6(2012.05.08)
- 神経心理学演習12-5(2012.05.08)
- 神経心理学演習12-08(2012.05.15)
「 03. ARTICLES 【篇】」カテゴリの記事
- 120724[mz1] Cogn. Ther. Res. 36-4(2012.07.24)
- 神経心理学演習12-10(2012.05.22)
- 神経心理学演習12-9(2012.05.22)
- 神経心理学演習12-6(2012.05.08)
- 神経心理学演習12-5(2012.05.08)
L'utilisation des commentaires est désactivée pour cette note.
Commentaires