第32回神経心理学会総会第一日目
ちょっと出だし遅れましたが(常磐線トラブルでTXが激混みで遅れ),
到着後A会場教育講演以降はしっかり<会場係>してました。仕事としては。
*
仕事も絡めて出席したところをすべて。
教育講演ふたつ。「映像神経心理学」。
[ビデオカメラをかついでやってくる臨床家は信頼できる。が,倫理の問題というのは難しい]
ランチョンセミナー(お弁当を食べながら→)「老年期うつ病と認知症の共存と連続性」
[ちょっと意外な視点。認知症とうつの組み合わせというのは;
神経病理のレベルでもちょっと頭に入れておいた方がよさそうな]
総会。昨日から?役員のひとり(「評議員」)に選出されたそうで。
[よりいっそう精進します]
2007年末の会員数は1751名だそうです。
特別講演は,下條信輔先生の「視覚選好判断の,行動/神経対応」というお話。
[たぶん非会員の方々も多かったでしょうね。
昔からこういうしゃべりの先生でした。聞き逃してはならない感じ。
でも,内容も大変わかりやすく面白かったです。
実験はきっちりと,解釈は大きくでも現実生活レベルで考える。]
そのあと,鼎談「脳とソシアル―創造の原点を探る」。
谷川俊太郎(詩人),岩田誠(理事長),下條信輔(脳科学者)の3人のお話を聞く
[谷川俊太郎が自分の詩をいくつも朗読するような学会というのは,
これまでに存在するのだろうか;微妙にズレを抱えつつ話が展開することの面白さ]
30周年記念講演前半は30年の沿革,後半は今後の展望。
[特に創設期のことは知らないので,興味深く拝聴;"総会Brodmann地図"って...]
それから30周年記念懇親会。
[いろんな先生とお話しできてよかった;
下條先生に「キミのブログ見てる」と言われあやうく卒倒しそうになる]
すっごく面白かったです。すべて。
こんなにちゃんといるのが久しぶりだから,というだけではないでしょう。
今でも私にとっては,ホーム的な,中核的な学会のひとつです。
そしてやはり,流れにまかせてどんどんとテーマが広がっている感じ。
*
私が書き留めたメモは以下の通り。
特別講演 (by 下條信輔)
・「より長くみつめていると(強制的にでも)選好が上昇する」,好きになる。
・OFCの役割は「精密な比較」
・OFCをfeedbackでコントロールできたら臨床応用も?
・因果
・"postdiction"
鼎談 (by 谷川俊太郎)
・な『定義』
・<ねぇ>
・音,意味,文字の列の推敲(「すいこ」)
・高速スイッチング
・私と「私」(かっこわたし)
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Commentaires
今日はお疲れ様でした.明日もよろしくお願いします.
僕にとってもこの学会はホームグラウンド的な面白さを感じます.やっぱり原点ですね.
たとえ今はこの業界的なお話を直接的にはできなくとも,常にこの業界のお話は大事にしたいと個人的には思います.
また明日新しく面白い話を聞けることを楽しみにします.これからも自然体で流れるままに研究を進めていきましょう!おそらくそこに「大切なこと」は潜んでいるように思います.
Rédigé par: duke改め | 19 sept. 2008 00:19
お疲れさまでした。
最後までいらっしゃったのでしょうか。
私自身も,オーソドックスな,「絵に描いたような」神経心理学,
ではないことばかりしている気がしますけど,
でもduke改め(←改め何にしますか??)さんとまったく同じで,
自分自身の知識や経験や物事の考え方の大事な一部であり続けることでしょう。
今日も新しく面白いお話がたくさんありました。
Rédigé par: m0ch1 | 19 sept. 2008 21:40