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22 sept. 2008

『間柄をなして』『非在の現前』『他者に対して何ものかとしてある』

いま、働くということ』という新書を読みながら帰ってくる。
(5月発行らしいのですが,なぜか「札幌弘栄堂書店」では平積みになっていた)

個人的には前半部分(II章)しか興味が持てなかったけど。
その中でも,ちょっと気に入ったフレーズを。
特に最初のやつ。


 このように、働くということ、すなわち「間柄をなして・自然に対して」働きかけていく
協業に参与するということは、歴史を共有しつつ未来をともに構想する同士として、
それぞれの行為を理解し応答していく間柄を生きる、ということに他ならない。...
(p. 66)



...”みんなが必要とするもの・必要とするときが来るかもしれないものを、それぞれ
お互いに作って届けあう”という相互依存の厖大なネットワークにおいて、いま自分の
やっていることが、ささやかなりとも一つの網目となっている。このことが具体的に確認
できたがゆえに、私たちは、自分の社会的な存在が承認されているという安堵を感じる。
こうした安堵は、まさしく「非在の現前」としての言語を操れるがゆえに、自己と類全体
とを同時に意識する生き物である人間にとって、きわめて重要である。...
(p.106)



 誰もが必要とするもの、ないし必要としうるものを作り・届ける、という活動に従事す
ることによって、任意の他人との相互依存の関係の中に一つの位置を占める。そのことに
よって、そのつど他者に対して何ものかとしてある、という対他存在としての自分の存在
が社会的に承認される。これが、仕事について働くということが意味することであった。...
(p.112)

働くということが,
たんに生きるため・「食っていく」ための手段でもなく,
また自己実現のためでもない,
それらのみでは十分には説明されない,
という点に同感。
(昨日も,関連するようなことを書きましたが)

 *

仕事に不満がある・不安がある,迷いがあるというわけでもないけど
(とはいえゼロでもないけど),
今のタイミングの私には,何のために働くのか,を考えることは,ちょうどフィットしたというか。

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