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23 sept. 2008

渡し方/さわる/<好きだけどいえない>/役/変化できる可能性を持っている/誘(いざな)い/仕掛け

何を隠そう「演技」にはひとかたならぬ関心があるのです。


演技の基礎のキソ』という本を読む(実は1ヶ月前くらいに買ってちょっとずつ読んでいた)。
大学の講義録(「演習」録)形式というのもなんだか目新しい感じの。
先生と受講生の対話(エクササイズ,も含む)で構成されています。

身体とか声とか感覚の共有とか関係とか「モチベーションを使う」とか,
面白い話が書かれてました。

 *

昨日に引き続き,気に入ったところを抜き書き。



...ただ、気持ちだけあっても何らかの形にしないと、わからない部分もありますよね。
さらに、プレゼントは裸で渡さないでしょう。包み方と渡し方が大事になるのです。
演技にも必ず相手がいます。何を渡すかだけでなく、渡し方も考えなければなりません。
(p.29)



声は、目標を決めて出すものなのでしょうか?そういう吹き矢的なイメージを持ちがちですが、
むしろ、"さわる"ほうがいいと思います。目標を定めてしまうと、
そこから身体が消え、届けたいという意識のみになってしまいます。
声は全身の状況から発動する、相手に対する働きかけなのです。
(p.123)



...演技において人の行動を分析する際に、
その行動を促す推進要因と、行動を阻む抑制要因の2点から考えるといいでしょう。
<好きだけどいえない>は、
「好きだからそれをいいたい推進要因」と「好きだからこそいえない抑制要因」を持つべきです。
それが相手との関係の中で揺れ動くのが、私たちの日常なのではないでしょうか。
(p.225)


「役になりきるべきか、役と距離を置くべきか(p.228)」



名演技の条件として、「変化できる可能性を持っている」ことがあります。
俳優の仕事とは、相手を引き受けて変化した自分を提示することです。
換言するなら、「受け入れること」は「変化すること」だともいえます。
変化を現すのが演技なのです。演技は相手がいなければ成立しません。
(p.241)



...「関係が固定してきたな」と感じたら、2人の関係に風穴を開けなければなりません。
相手の動きに敢えて逆らう行為があってもいいでしょう。その一瞬は立ち行かないかも
しれませんが、変化を起こすのは大切です。そして、相手が変化したなら、それは
"誘い(いざない)"なのだから、なるべくその変化にのってあげること。人間関係にも
変化が必要なように、演技にも変化が求められるのです。
(p.244)



モチベーションとは、相手との関係を通して存在するために用いられる"仕掛け"です。
(p.317)


実はこのところ,
「握手したい」欲求が高まっているのですが,
それはこの本の「講義6 握手」の影響を多分に受けている気がする。

しかし,やたらめったら誰彼問わず握手を求めるわけにもいかないしな。

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Commentaires

おもしろいですね!
演劇をやっていますが、方法論的な本を読むことは少ないので、今度読んでみようかと思いました。

さて、握手を求めているということで、ご紹介したいものがひとつ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%8F%E3%82%B0%E3%82%BA
握手もハグも、両者の力具合が不釣合いだとバランスが悪く、見ててもやってても居心地の悪いもの。触れ合って伝わるのは、肉体的な感覚そのものだけでない。

講義6を読んでいないので、独りよがりな文章ですが。

Rédigé par: ある学生 | le 24 sept. 2008 à 03:37

ぜひ。
あなたのおっしゃっているようなことが,講義6には書かれていますので,
志向性としてもあっているかもしれません。
ちなみにエクササイズとしては,
<3メートルくらい離れたところから、お互いがゆっくり近づいていき握手をする>

<最高の握手>
ってのが行われています。


そしてハグも歓迎はするのだけれど...
でもこちらもなかなか。社会文化的にも心理的にも実際にはしにくいなあ。
そういうことがあるからこそ,「フリー・ハグズ」の価値が見出されるわけですが。

Rédigé par: mochi | le 24 sept. 2008 à 13:54

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