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15 oct. 2008

心理学英書講読-(6)

世間的には水曜だけど,授業は月曜授業の日。
月曜は,英書講読。

2クラス合同の回,その2。
(で,今回は学内隣の建物で他の校務があるために,私は「出番」免除)。
事前にうかがったところによると,
本日はいつもと少々進め方が違う感じになっているのではないかと思われます。
各人が全体をさっと読んでから(論文の「構成」を一瞥してから)読み進めるのは,
効果があるでしょ。


グループ1:
Media Violence and Social Neuroscience: New Questions and New Opportunities
General Aggression Model(GAM)というモデルでは,暴力的メディアによって
攻撃行動は,1)覚醒,2)認知,3)感情のいずれかのルートで上昇させる。
従来の研究では1)にまつわるものが多かったが,近年は社会認知神経科学的に2)3)も。


グループ2:
Increasing Retention Without Increasing Study Time
どうしたら(どのような方略を取れば)長期記憶の保持が良好になるのか?
過剰学習は「時間の使い方としては非効率的」(過剰学習が長期保持を保つわけではない),
「区切り」(spacing)は良い効果を。など。


グループ3:
Aging and Loneliness: Downhill Quickly?
孤独感が健康行動,ストレスなどに及ぼす影響。加齢とともに関係が深まってくる。


グループ4:
The Role of the Family in the Course and Treatment of Bipolar Disorder
双極性障害の経過・治療における家族の役割。high expressed emotion(EE)な家族とか,
family-focused therapy(FFT)の効果とか。発達臨床系。


グループ5:
A Domain-General Theory of the Development of Perceptual Discrimination
乳児の知覚発達を"perceptual narrowing"というメカニズムで説明する。
視知覚も聴知覚も。visual-auditoryなinter-sensoryも。だからdomain-generalな理論ということに。
※"preferential looking"は言語を話さない乳児研究ではとっても重要な手法。選好注視。


グループ6:
Psychological Essentialism of Human Categories
ジェンダー・エスニシティ・人種・障害などによる「カテゴリー化」はessentialである
(どうしてそうなのかはわからないところがあるけれど)。
そのことが,社会的知覚・社会的動機づけ・社会的態度に及ぼす影響について
あれこれの知見を紹介。


宿題:
Temperament, Development, and Personality
気質!

学生生活アンケートにも,ご回答ご協力ありがとうございます。


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