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27 oct. 2008

心理学英書講読-8

冒頭,ちょっと特殊な(でも面白いでしょ)質問紙調査にご協力いただきました。
皆さんがいなくては,心理学研究の発展はありえません。
ありがとうございます。

例によって,発表順。


グループ6:
Does Estrogen Protect Against Cognitive Aging in Women?
女性の,更年期とそれ以降の時期の認知的加齢現象(特に記憶機能の低下)と,
エストロゲン療法の効果について。さまざまな知見が得られているが,どうやら
閉経の時期に合わせて始めるのが最も効果があるらしい。
※あまり心理学研究論文っぽくないけど...認知的加齢現象そのものは当然心理学の対象です。


グループ3:
New Directions in the Study of Gender Similarities and Differences
ジェンダー差はあるってことになっているけど,メタアナリシスの結果,たいして差はない
ことが明らかになり,そこから"gender similarities hypothesis"を提唱。
では逆に,あれこれの研究で差が出ているものがあるのはどうしてか,ということで,
社会的刺激としてのジェンダー,社会文化の影響,神経科学の3側面から考察。


グループ4:
Psychological Foundations of Trust
信頼。"Dyadic Model of Trust"っていうモデルで説明する。
※「診断」期ってのがあるんだということ,そして以下の記述がちょっとポイントか。
 "Couples in long-term relationships, therefore, may occasionally need to identify
  new trust-diagnostic situations in which each individual's self-interests start out
  being discrepant from what might be best for his or her partner or the relationship."


グループ1:
Color and Psychological Functioning
赤色が知的パフォーマンスを低下させる(昨日のを参照),の理論編。
※対人的文脈における「赤色」の意味を考えると,ますます興味深いですな;
  ふつう,赤色は「接近動機」を高めるでしょうから。
※ほんと,誰か卒論とかでやったらいいのに。


グループ5:
Attention, Joint Attention, and Social Cognition
共同注意と社会的認知。共同注意にはRJA(Responding;誰かが私の注意を向けさせる)と
IJA(Initiating;私が誰かの注意を向けさせる)があるとか,それがposterior attentional systemと
anterior attentional systemという,脳内の注意機構に関係があるとか,
社会的認知と同時かそれに先立つか,など。


グループ2:
Children's Road Crossing:
A Window Into Perceptual–Motor Development

「子どもが自転車で道路を横断する」際に必要とされる諸能力の発達的変化について,
シミュレータを用いて研究してますよぉという宣伝的紹介論文。
なぜ子どもが事故に遭いやすいか,について,4つほど理由をあげている。
※いかにも研究助成の得られそうなテーマだな~でもたしかに,
 こういう研究は社会的にもわかりやすいし,重要な応用研究ですよね。


宿題:
Attention, Self-Control, and Health Behaviors
注意資源が制限されると"attentional myopia"が生じて...ということと,
食事・喫煙・攻撃などの「健康」との関連について,のもよう。

来週の月曜日は文化の日でお休みですが,
その週の木曜日が「月曜授業日」です。

そしてその日は2限に総合科目があることを思い出す。

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