081023[y][bx2]「させられ体験」とdysfunctional visuomotor action monitoring
081023[y][bx2]-1 passivity symptoms; schizophrenia; action monitoring; fMRI
Correlation of passivity symptoms and dysfunctional visuomotor action monitoring
in psychosis
※おーぷんあくせすあーてぃくるです。
自分の行為意図や行為そのものが,外的ななにものかによってコントロールされていると感じる経験を
「させられ体験」という。そういった症状を呈する統合失調症(paranoid type)15例の,
action monitoring課題~いたってシンプルなビデオゲーム~遂行中の脳活動を,対照群と比較。
ゲームでは,右か左のボタンを押すことが求められ,それによってゲーム画面内の車が右や左に動く
のだけれど,間歇的にそれが「利かない」,
つまりボタン押しと車の動きが対応しないincongruentな状況が作られる。
「させられ体験」はアクションモニタリングの障害によるものである,という仮説を検討する,
つまり,自分の意図やアクションと,知覚される外的事象(の変化)の対応関係のモニタリングが
不調であるということを検証する目的で行われた実験。
患者群で
1)下頭頂小葉IPLのhyperactivation(とさせられ体験度が正の相関)
→→false detectionの増加
2)帯状回後部PCCの,条件の主効果[モニタリング条件-コントロール条件]的なactivation
(とさせられ体験度が正の相関)
→→self-monitoring effortの増大
が示され,
させられ体験がアクションモニタリングの障害によって生じることを支持するような知見。
今回のは,
ボタン押し→車が左右に,という因果関係に,ときおりズレが生じるときどうなるか
という路線でしたけど,
逆に,
車が左右に→ボタン押し,つまり,
車を勝手に走らせておいて,ときどき右や左に動くのに応じてボタンを押す
(間歇的にボタン押しを有効でなくする)
という場合の脳活動も知りたいです。
モニタリングって,interactiveな感じがあるので,
一方向ではなく両方向でみたい。
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