NP-JC/081031
軽度アルツハイマー病患者群に,
1)新奇なストーリー,2)既知のストーリー(シンデレラ),
3)既知のストーリーの改変版(オオカミに食べられない赤ずきんちゃん)を聞かせ,
直後再生において,正答数,無関係要素の混入数(「侵入」),およびその率を健常対照群と比較。
→アルツハイマー病群において,正答数↓侵入↑
侵入と遂行機能(Stroop)に関係がなかった。
※「侵入」っていうと,臨床心理学チックなあれの方をイメージしやすい人たち。
それはそれで学習の証。特に,(今回は)意図的想起。よくある話は「非意図的想起」。
でもメカニズムを図式的に考えてみると,必ずしも対立的ではない。
※論文そのものは,大変読みやすかったとのこと。しかし,
その「ストーリー」も示されていないし,侵入の定義づけもよくわからないし,
「追試できないじゃないか!!」とのご感想。ごもっとも。
著者に問い合わせてみようか。フランス語だろうけど。
↑喜ぶ人がきっといるに違いない。かなりお近くに。
※修論終わったら,あれじゃなくって「作話」「侵入」にテーマを移行するとかしないとか。
すばらしいではないか。でもその前に,修論を片付けないとね。
※パンスト机 ← タンスと机。単なる聞き間違い。これもイントルージョン?
Risk for depression is associated with neural biases in emotional categorisation
ポジティブ/ネガティブ人格特性語のカテゴライズ(「そう言われたいか,言われたくないか」),
および「びっくり再認」(unexpected memory task)中の脳活動を,
EysenckのEPIのN(神経症傾向)の高群と低群で比較。
→行動データ,カテゴライズは群間差無し,
びっくり再認での反応時間は,ポジネガ関係なく高Nで「速い」。
fMRIでは...左ACCや上頭頂小葉あたりに違いが。
高N者は,カテゴライズ時には活動高く,再認時には低い,というパターン。
※最近はパーソナリティ質問紙を取ることが結構あるよね,という話。
横軸にその点数を,縦軸にpercent signal changeを,みたいな散布図はけっこう多い。
群分けしない,活動量をパラメトリックに変化するものとみなす。
※内側前頭前野はあまり反応しない,この研究では。
※上頭頂小葉??楔部とか楔前部とか,頭頂葉内側じゃないのか。
カテゴライズの方式が,「自分に関係なく単語のポジティブさ/ネガティブさ」判断的に
やっているということか,高Nの人々は。
※BDIやSTAIより,EPQ(のN)の方が脳賦活パターンの相違をうまく説明できそう,というのは
よい指摘でしょうね。
※ってことで,「うつだから,これこれの脳活動パターン」,ではなく,
「これこれの脳活動パターンだから,うつになりやすい」という因果がもっともらしい,
ということになる。
※参加者諸君は私のことを,
「Nは高そう」,でも「抑うつ傾向は低そう」と評する。
...しかしそれはこれまでの多くの研究には反しているのですが
(Nとdepressionは正の相関でしょう)。
こんなにあれこれとおおざっぱなのに,「神経質」な人と見られるのは
喜ぶべきことなのかどうなのか。
11月中は,
ジャーナルじゃなくって実際に出向いていってちょっと研究(×2週),
学会で(×1週),
推薦入試(×1週),
そして12月に入ると,金曜2・3限が授業となるため,以後ずっとこの時間帯はできません。
要・曜日変更。水曜日に移すかどうか。
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