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26 nov. 2008

081126[mz1]apophenia?!とovermentalizing

081126[mz1]-1 apophenia; ToM; schizotypy; delusional thinking
Apophenia, theory of mind and schizotypy:
Perceiving meaning and intentionality in randomness

前にちょっとだけ紹介した,Cortexの44-10に掲載されている論文。

無関連な事柄に,過剰に意味連関を見出す傾向のことを apophenia というらしい
(初めて見聞きした)。
統合失調症の脆弱性要因として,心の理論障害とともに示唆されているらしい
(初めてそんな話を聞いた)。
であるので,schizotypyやdelusional thinking styleの質問紙の結果と,
(心の理論やそのapopheniaに絡むような)実験的課題には関連がみられるかも...

そこで,3つの課題で検討しているようなんですが,そのうち
「トライアングル課題」のランダム条件で,schizotypyやdelusional傾向の人はapopheniaを示し,
「トライアングル課題」と「コンティンジェンシー課題」では,overmentalizingをdelusionalとのみ
関連していた。

どうもその,因果モデルがはっきりしないのでよくわからない論文なんですが,
とにかく,apopheniaとovermentalizingとdelusionには三者相互に関係があるが,
schizotypyはapopheniaだけで,overmentalizingにはあまり関係ない,ということ
らしい。

関係ないことにも何か関係があるような気がしちゃう」apopheniaと,
心の読み過ぎ」overmentalizingは,
パラノーマルで妄想的な信念と関係があるみたい。

 *

apopheniaを,実験課題のパフォーマンスによって(質問紙じゃなく)測定しているところが,
ちょっと気になる。

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