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06 nov. 2008

総合科目「心の実験室2」08-09

昨年度の忘れられない惨状が想起されましたので,ちょいと早めにセッティングに向かう。
今回はノープロブレムでした。

とにかく,通常状態では,「脳梁」っていう組織によって,右半球と左半球がつながっている。
片方だけ使う,とか,片方をより多く・強く使う,みたいなことはできませんよ,
(ていうか,両半球を使ってますよ,だいたい)
ということがわかってもらえるとうれしい。
 でも,そういうことを知った上でさらに「その手の本を買うかどうか」は
 個々人の自由な意思決定でどうぞ。営業を妨害しているわけではない。
 よく吟味してみることを促しているだけ。

大学で学ぶべきことは,知られたことを知識として覚えることだけじゃなく,
どうしてそういう話になるのかをさらに追究する姿勢とか,
どのような方法によってそれらの知見が得られたのか
方法論を知ったり考えたりするところにあると思うので,
十分に科学的な研究として行われてきた
(ノーベル生理学・医学賞ですしね)split brainの研究とか,
一側性脳損傷による神経心理症状の研究についてお話しする。

まそうはいっても,右だの左だの,こっち行ったりあっち行ったりで,
かなりややこしい,頭のこんがらる感じの話ですね。喋っている方としても。

※ある辞書にはこんがらる(濁点つけず),となっているのだが。

毎度申し上げておりますが,「質問紙調査へのご協力」,誠にありがとうございます。
みなさんの善意による回答が得られませんと,実証的な心理学研究はまったく前進しない
のであります。
心理学研究のプログレスに貢献したことを,周りの皆様にどうぞ自慢してください。
(そして引きつづき,「お持ち帰り分」もどうぞよろしくお願いします)

「心の実験室」という名の授業なのですから,
実験や調査には極力,実体験的にご協力いただけると,
経験的な学習もできる(はずです)よね。

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